ライター : 戸田千文

愛媛県出身のフリー編集ライター。転勤族の夫・愛犬2匹とともに広島・東京・福岡と西へ東へ移動を繰り返しながら、各地でグルメ情報誌や観光ガイドブックなどの制作をお手伝いしています…もっとみる

駅弁としてはじまり、宮島名物となった「あなごめし」

Photo by @kedichan

瀬戸内地方の郷土料理「あなごめし」。なかでも、広島県廿日市市にある宮島は、あなごめしの名店が軒を連ねるエリアです。

そもそもあなごめしは、うな丼のように、ごはんの上にあなごが盛り付けられたもの。ごはんには、出汁やタレで味付けしたものを使います。

ルーツは漁師飯といわれるあなごめしが、広がったのは明治時代のこと。宮嶋駅(現在のJR宮島口駅)開業後に、販売された駅弁当がきっかけです。

当時、宮島で食べられていた「あなごどんぶり」をヒントに、上野他人吉(うえのたにきち)が「あなごめし」を考案。今に至るまで、あなごめしは宮島の名物グルメとして訪れる観光客から大きな人気を集めています。

【宮島】あなごめしのおすすめ店8選

1. 歴史ある発祥店「あなごめし うえの」

あなごめしを語るうえで外せないのが、JR宮島口駅前にある「あなごめし うえの」。あなごめしを考案した上野他人吉が、1901年に創業した店です。その名は全国区で、店の前には長い行列ができることもしばしば。

古民家をリノベーションした店内にはアンティークの家具が置かれ、待合室の奥にはカフェ兼雑貨店もあり、センスあふれる宮島土産が購入できます。

あなごめし弁当

2,160円(税込)
うえののあなごめしはテイクアウト、イートインのどちらでも楽しめます。できたてのあなごめしはもちろんおいしいのですが、私のおすすめは創業時の駅弁スタイルを残す「あなごめし弁当」のお持ち帰りです。

あなごの骨で取った出汁で炊き込んだごはんを隠すように敷き詰められたのは、特製のタレで焼いたあなごの蒲焼。店で食べる場合と異なり、少し時間が経っているので味が全体にしっとりとなじんでいます。

宮島に渡る前に購入し、大鳥居を望みながらお弁当を頬張る贅沢な時間を楽しんでみてはいかがでしょう。
店舗情報

2. 売り切れ注意の人気店「ふじたや」

世界遺産・嚴島神社の参拝が終わり、大聖院へ向かう小道沿いにあるのが「ふじたや」。ミシュランガイドで星を獲得する名店です。目印は、店名が書かれた大きな杓子。

店内は、座敷のほかカウンターやテーブル席もあり、ひとりでもグループでも訪れやすい雰囲気。アルコールもあるので、待ち時間に広島の地酒を味わってみてはいかがでしょう。

あなごめし

2,500円(税込)
ふじたやで仕入れるあなごは、特に味が良いといわれる1匹100〜120gの天然もの。天然あなごは希少なため、日によっては早々に売り切れてしまうので注意しましょう。必ず食べたい人は、開店直後の訪問がベストです。

オーダー後にタレを塗って焼きはじめるので、提供には時間がかかりますが、出てくるあなごめしは絶品!せいろで蒸したごはんはもっちりとして、香ばしいあなごとの相性は抜群です。
店舗情報

3. あなごめし一本で勝負「和田」

土産物店が多く並ぶ表参道商店街から一本入った場所にある、落ち着いた雰囲気の町屋通り。さらに石段を登った場所にあるのが「和田」です。

メニューはあなごめしのみですが、芸能人も多く訪れる知る人ぞ知る人気店。

ランチ前に行列ができていることも多く、売り切れ次第閉店なので、待ち時間覚悟で早めの来店がおすすめです。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。店舗によっては、休業や営業時間を変更している場合があります。
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