4位 イングリッシュマフィン(26票)

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イングリッシュマフィンとは、強力粉に酵母、牛乳、塩などを加えてこね、コーングリッツをまぶして焼いた平たい円形のパンです。中はもっちり、表面はカリッとしているのが特徴で、イギリスの朝食シーンに欠かせない存在。半分に割ってトーストし、具材を挟んで食べるのが定番ですよ。

なお「マフィン」の語源は、防寒具の「マフ」にあると言われています。かつて貴婦人たちが手を温めるために、マフではなく焼いたパンを使っていたのが由来ということです。

5位 スコッチエッグ(21票)

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スコッチエッグは、殻をむいたゆで卵をひき肉で包み、パン粉をまぶして焼いたり揚げたりして作る料理です。本場イギリスでは、ピクニックのお供やパブ(イギリスの酒場)のおつまみなどとして親しまれています。よって、冷めてもおいしいのが魅力ですよ。

名前に「スコッチ」とつくため、スコットランド発祥の料理と思われがち。しかしもともとは、1738年にロンドンの高級百貨店「フォートナム&メイソン」で開発されたのが始まりと言われています。

6位 ローストビーフ(20票)

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ローストビーフは、牛のかたまり肉をオーブンで蒸し焼きにし、薄く切り分けて食べる料理です。日本ではご馳走のイメージですが、本場イギリスではもっと身近な存在で、食卓にたびたび登場する定番メニューだとか。

なおイギリスには、日曜の昼食や夕食に「サンデーロースト」という料理を食べる風習があります。サンデーローストは、ローストビーフやローストポークのようなローストした肉に、ヨークシャープディング、マッシュポテト、グリーンピースなどを添えたもの。パブやレストランではおなじみのメニューです。

7位 ジンジャーブレッド(19票)

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ジンジャーブレッドとは、生姜を使ったケーキやビスケットなどの焼き菓子のこと。生姜だけでなく、クローブやシナモンなどのスパイスを加えて作ることもあります。

人形の形をしたジンジャークッキーは「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれており、ヨーロッパのクリスマスには欠かせない存在です。食べるだけでなく、ツリーのデコレーションとしてもおなじみですよ。

ジンジャーブレッドマンの起源をたどると、16世紀のイギリスまで遡ります。当時流行していたペストを予防するために、国王ヘンリー8世がしょうがを食べることを国民に推奨したことにより、誕生したと言われています。

8位 シェパーズパイ(18票)

Photo by 菅 智香

シェパーズパイは、耐熱皿にミートソースを敷き、その上にマッシュポテトをのせてオーブンで焼いた料理です。「シェパーズ=羊飼いの」の名がついている通り、本来は羊肉を使って作ります。牛肉を使用するものは「コテージパイ」と呼ばれますが、見た目がほぼ同じなため、現在ではあまりはっきり区別されていないようです。

大皿で食卓にドーンと並べ、各々が小皿に取り分けて食べるのが定番の食事スタイル。イギリスではポピュラーな家庭料理で、おふくろの味といっても過言ではない存在です。

9位 クランブル(17票)

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クランブルとは、小麦粉、砂糖、バターを混ぜてそぼろ状にしたものです。お菓子のトッピングによく用いられますが、食事用に塩味で作られるものもあります。サクサクとした食感が持ち味で、ケーキやマフィン、タルトなどの生地にのせて焼いたり、アイスやヨーグルトなどにかけたりと、さまざまな活用法がありますよ。

イギリスでは、煮りんごにクランブルをかけて焼いた「アップルクランブル」がおなじみ。家庭の味と言っていいほど、国民に愛されているスイーツです。
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