1位 フィッシュアンドチップス(158票)

フィッシュアンドチップスは、白身魚のフライに、棒状のポテトフライを盛り合わせた料理です。塩やモルトビネガーのほか、タルタルソースやケチャップなどをつけて食べるのが一般的。イギリスではファストフード感覚で愛されており、国民のソウルフードとして定着しています。フィシュアンドチップスを売る店のことを、親しみを込めて「チッピー」と呼ぶこともありますよ。

発祥ははっきりとわかっておりませんが、イギリス全土へ普及したのは産業革命時代。蒸気船や鉄道の整備が進み、じゃがいもや鮮魚が安値で入手できるようになったことがきっかけで、広く浸透したと言われています。

6〜10位のランキング結果

ここからは6位から10位までの順位を続けてお届けします。

6位 シェパーズパイ(30票)

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シェパーズパイは、耐熱皿にミートソースを敷き、その上にマッシュポテトをのせてオーブンで焼いた料理です。「シェパーズ=羊飼いの」の名がついている通り、本来は羊肉を使って作ります。牛肉を使用するものは「コテージパイ」と呼ばれますが、見た目がほぼ同じなため、現在ではあまりはっきり区別されていないようです。

大皿で食卓にドーンと並べ、各々が小皿に取り分けて食べるのが定番の食事スタイル。イギリスではポピュラーな家庭料理で、おふくろの味といっても過言ではない存在です。

7位 ローストビーフ(25票)

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ローストビーフは、牛のかたまり肉をオーブンで蒸し焼きにし、薄く切り分けて食べる料理です。日本ではご馳走のイメージですが、本場イギリスではもっと身近な存在で、食卓にたびたび登場する定番メニューだとか。

なおイギリスには、日曜の昼食や夕食に「サンデーロースト」という料理を食べる風習があります。サンデーローストは、ローストビーフやローストポークのようなローストした肉に、ヨークシャープディング、マッシュポテト、グリーンピースなどを添えたもの。パブやレストランではおなじみのメニューです。

8位 ジンジャーブレッド(16票)

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ジンジャーブレッドとは、生姜を使ったケーキやビスケットなどの焼き菓子のこと。生姜だけでなく、クローブやシナモンなどのスパイスを加えて作ることもあります。

人形の形をしたジンジャークッキーは「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれており、ヨーロッパのクリスマスには欠かせない存在です。食べるだけでなく、ツリーのデコレーションとしてもおなじみですよ。

ジンジャーブレッドマンの起源をたどると、16世紀のイギリスまで遡ります。当時流行していたペストを予防するために、国王ヘンリー8世がしょうがを食べることを国民に推奨したことにより、誕生したと言われています。

9位 クランブル(15票)

Photo by macaroni

クランブルとは、小麦粉、砂糖、バターを混ぜてそぼろ状にしたものです。お菓子のトッピングによく用いられますが、食事用に塩味で作られるものもあります。サクサクとした食感が持ち味で、ケーキやマフィン、タルトなどの生地にのせて焼いたり、アイスやヨーグルトなどにかけたりと、さまざまな活用法がありますよ。

イギリスでは、煮りんごにクランブルをかけて焼いた「アップルクランブル」がおなじみ。家庭の味と言っていいほど、国民に愛されているスイーツです。
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