目次
小見出しも全て表示
閉じる

端午の節句の食べ物といえば?記事のまとめ
- 端午の節句とは、男の子の誕生を祝い健康と成長を祈願する行事で、縁起のよい食べ物を用意して家族で食べることで、子どもの成長と出世を願う
- 端午の節句の行事食は「柏餅」と「ちまき」が代表的。「柏餅」は子孫繁栄を願い、「ちまき」は災いを避ける、忠義のある立派な大人に育つことを祈願するもの。関東は「柏餅」、関西は「ちまき」と地域による違いもある
- 端午の節句に食べられる縁起のいい食材は、健やかな成長を願う「たけのこ」、将来の活躍を願う「出世魚(ぶり・すずきなど)」、勝魚ともされる縁起のいい「かつお」
- 端午の節句は男の子の誕生や成長を祈願する日で、こどもの日は国が定めた祝日で、性別関係なくこどもの成長を祝う日
端午の節句に食べ物を用意する理由
端午の節句とは、男の子の誕生を祝い健康と成長を祈願する行事です。端午の節句では縁起のよい食べ物を用意して家族で食べることで、子どもの成長と出世を願います。この記事では、端午の節句に用意する食べ物を完全解説。それぞれにまつわる由来や風習も詳しく見ていきましょう。
端午の節句の行事食は「柏餅」と「ちまき」が代表的
子孫繁栄を願う和菓子「柏餅」
柏餅は端午の節句に食べる縁起物の和菓子です。餡の入った餅を柏の葉で包む柏餅には「子孫繁栄」を願う意味があります。柏餅を食べる習わしは、江戸時代から始まり、柏は昔から神聖な木とされていたことや、新芽が出ないと古い新芽が出てくるまで古い葉が落ちないという特徴から、家系が途絶えないという願いを込めて食べられるようになりました。近年では全国で見られますが、昔は西日本では柏の葉が手に入りにくかったことから、主に関東地方で広まりました。
災いを避けるといわれる「ちまき」
ちまきを食べる風習は、主に西日本を中心に広がりました。ちまきは中国から伝わったもので、中国戦国時代の忠誠心の高い政治家屈原の命日である5月5日に、市民がお供えとしてちまきを川に流したことが始まりとされています。ちまきは邪気を払うと言われる茅(ちがや)や笹の葉でもち米を包んだもの。中国では5月5日にちまきを作って災いを避ける風習ができ、日本へちまきと共に伝わりました。また屈原の故事に由来し、忠義のある立派な大人に育つことを願って、子どもにちまきを食べさせるようになったとされています。
関東は「柏餅」、関西は「ちまき」と地域による違いも
端午の節句に食べる縁起物は、関東では「柏餅」、関西では「ちまき」が主流とされています。そもそも中国からちまきが伝わったのは平安時代のこと。ちまきは当時の都である奈良から西日本一帯へ広がりました。そして江戸時代に縁起物である柏餅を食べる風習ができ、関東地方で浸透しました。現代ではどちらも全国で手に入りますが、定着した縁起物とされる食べ物が違うことがあり、地域による違いが出ているのです。
端午の節句に食べられる縁起のいい食材
健やかな成長を願う「たけのこ」
端午の節句には、たけのこを食べる習慣もあります。たけのこは成長が早く、まっすぐに大きく伸びるという特徴がありますよ。このことから、子どもがまっすぐ健やかに育つことを願い、縁起物として食べるようになりました。たけのこ旬もちょうど4〜5月です。たけのこごはんや煮物などさまざまな料理に取り入れるとよいでしょう。
将来の活躍を願う「出世魚(ぶり・すずきなど)」
ぶりやすずきは成長とともに名前が変わるため出世魚と言われ、縁起がよいとされています。子どもの出世を願う意味を込めて、端午の節句によく食べられるようになりました。すずきの旬は5月〜8月、そしてぶりも4月〜5月になると流通量が増える魚です。刺身や照り焼きなどにすると、端午の節句の食事の席が豪華に華やかになりますよ。
勝魚ともされる縁起のいい「かつお」
かつおは「勝男」と書くことができ、縁起がよい魚です。男の子の健やかな成長を祈願する端午の節句にはもってこいの食べ物として、好まれています。またかつおは5月に旬を迎えることも魅力。かつおのたたきや刺身にするとより見栄えのよい献立になります。竜田揚げにしてもおいしいですよ。
手作り料理でお祝い♪ おすすめレシピ5選
1. もちもちでやわらかい。柏餅
柏餅はおうちで手作りできます。白玉粉と電子レンジを使えば手軽に作れますよ。ポイントは加熱してからしっかりこねること。もちもちに仕上がりますよ。お子さんと一緒に包んでも楽しいですね。
2. できたてを味わいたい。ちまき
一見むずかしそうなちまき。味付けも作り方もシンプルで簡単です。できたては笹の香りが付いて絶品ですよ。具材はお好みでアレンジしてOK。豚もも肉は、鶏もも肉やチャーシュー、ハムなどお好みのものを使ってください。
3. 手軽に作れる。たけのこごはん
たけのこごはんは、味付けした具材を後入れして作る方法がおすすめです。食べたい分だけ作れるうえ、ごはんがべちゃっとせず失敗なく仕上がります。甘辛い味付けとほんのり香るバターがたまらないおいしさ。鶏もも肉が入るためボリューム満点ですよ。
4. ふっくらジューシー。ぶりの照り焼き
端午の節句のお祝いの席にぴったりなぶりの照り焼き。ふっくらとして甘辛いたれが絡んだ味わいは、ごはんのおかずにもってこいです。あっさりとしたたけのこごはんともよく合いますよ。ぶりは加熱しすぎるとパサパサするので、加熱時間に注意してください。
5. 献立が華やかに。かつおのたたき
5月が旬のかつおは、端午の節句にうってつけの魚です。焼き目の香ばしさのおかげで、魚が苦手な方もおいしくいただけるのではないでしょうか。カットして並べて盛り付けると見栄えが抜群。食卓が一気に華やかになります。
料理にこいのぼりや兜の形を取り入れるのも人気
端午の節句では「こいのぼり」や「兜」を飾る習慣があります。こいのぼりの鯉は、沼でも生きられる強い生命力を持っていることから、どんな環境にも耐え強く育つように願いを込めています。また兜は、武士にとって身を守るための道具。兜を飾ることで病気や事故などから子どもを守り、丈夫に成長してほしいという願いが込められています。こいのぼりの形をした寿司屋兜の春巻きなどを作ってお祝いするのも、人気がありますよ。
【早見表】端午の節句の食べ物と意味一覧
食べ物 | 意味 | 食べ方 |
柏餅 | 子孫繁栄 家系が途絶えない | - |
---|---|---|
ちまき | 災いを避ける 忠義のある立派な大人に育つこと | - |
たけのこ | まっすぐ健やかに育つこと | たけのこごはん たけのこの煮物 |
出世魚(ぶり・すずきなど) | 子どもの出世を願う | 刺身 照り焼き |
かつお | 健やかな成長を願う | かつおのたたき 刺身 竜田揚げ |
端午の節句に関するよくある質問
端午の節句の読み方は?
端午の節句は「たんごのせっく」と読みます。
端午の節句は何をする?
端午の節句では、兜や五月人形、こいのぼりを飾ったり、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入ったりする風習があります。 また柏餅やちまきなど縁起のよい食べ物を食べて子どもの健やかな成長を祈願します。
端午の節句はいつ?
端午の節句は、毎年5月5日です。もともとは、午の月であった旧暦の5月の最初の午の日を端午の節句としていました。その後、「午(ご)」と音が同じである5日が定着したと言われています。
5月5日のこどもの日との違いは?
端午の節句は、男の子の誕生や成長を祈願する日です。こいのぼりや兜を飾ったり、柏餅やちまきを食べたりする風習があります。いっぽうでこどもの日は国が定めた祝日で、性別関係なくこどもの成長を祝う日とされています。
端午の節句の食べ物で子どもの健やかな成長を願おう
端午の節句は男の子の健やかな成長を願う行事です。柏餅やちまき、たけのこ、ぶりなど縁起物の食べ物を準備して、お祝いしてはいかがでしょうか。食べ物に込められた意味を知れば、より思いが高まること間違いなしです。見た目がかわいいこいのぼりや兜をモチーフにしたレシピを取り入れるのもおすすめですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
※お使いの機種によって、電子レンジの加熱時間は異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
※お使いの機種によって、電子レンジの加熱時間は異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
こどもの日の人気ランキング