ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

【結論】ダイエット中はうどんより蕎麦がおすすめ

ダイエット中は、うどんよりも蕎麦を選ぶのがおすすめです。

その理由は蕎麦のほうがGI値が低く、血糖値を上げにくいためです。GI値が低いとゆっくりと吸収されるため、腹持ちがよいと言われています。

では、蕎麦とうどんの具体的な違いをみていきましょう。(※1)

蕎麦・うどんのカロリー・糖質の違い

カロリー糖質量
蕎麦(乾麺)344kcal63.0g
うどん(乾麺)333kcal69.5g
蕎麦(ゆで)113kcal20.6g
うどん(ゆで)117kcal25.1g
(※いずれも100gあたりの値です。)
(※2,3,4,5)
蕎麦とうどんを100gあたりで比べると、乾麺では蕎麦のほうがカロリーが高いです。しかし、ゆでたものでは蕎麦は113kcal、うどんは117kcalとほとんどカロリーは変わりません。

糖質量は乾麺もゆでたものも、どちらも蕎麦のほうが糖質量が低いです。
重量カロリー糖質量
ざる蕎麦1人前/411g362kcal66.7g
ざるうどん1人前/386g290kcal60.1g
かけ蕎麦1人前/565g345kcal63.2g
かけうどん1人前/533g267kcal56.1g
(※6,7,8,9)
ざる蕎麦とざるうどん、かけ蕎麦とかけうどんでは、どちらも蕎麦のほうが1人前あたりのカロリーが高いのがわかります。糖質量も同様に、蕎麦のほうが高いです。

糖質量は蕎麦やうどん単体だと蕎麦のほうが低いのですが、1人前の重量が蕎麦のほうが多いため、ざる蕎麦やかけ蕎麦にすると高くなっています。ダイエット中は蕎麦を食べる量を控えめにしましょう。(※2,3,4,5)

蕎麦・うどんの栄養価の違い

栄養素100gあたりの量主な作用
蕎麦うどん
たんぱく質4.8g3.1g・筋肉や臓器、髪、爪などの材料となる
・ホルモン、代謝酵素、免疫物質になる
脂質0.7g0.5g・エネルギー源となる
・細胞膜やホルモンの構成成分
糖質20.6g25.1g・エネルギー源となる
食物繊維1.5g0.7g・便秘対策に役立つ
・脂質や糖、ナトリウムを吸着して体外に排出する
ビタミンB10.08mg0.02mg・糖質の代謝に必要な栄養素
カリウム13mg14mg・過剰な塩分を体の外へ排出する
0.9mg0.2mg・赤血球の材料となる
(※いずれもゆでた場合の値です。)
(※4,5,10,11,12,13,14,15,16)
蕎麦とうどんを100gあたりで比べると蕎麦のほうがたんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミンB1、鉄が多く含まれており、栄養価が高いのがわかります。

さらに、蕎麦には「ルチン」という成分も含まれていますよ。ルチンは血圧を下げたり、ビタミンCの吸収やはたらきをアップさせたりする作用があります。(※17)

蕎麦とうどんどちらが血糖値を上げる?GI値の違い

GI値
蕎麦59
うどん80
(※1)
GI値とは、血糖値が上昇する速度を数値化したものです。GI値が高い食品は、血糖値を急激に上昇させ、体に脂肪をため込みやすいという特徴があります。

蕎麦は炭水化物が多く含まれる食品のなかで、GI値が低いです。うどんのGI値は80と高いため、ダイエット中は蕎麦を選ぶようにしましょう。(※1,18)

【Q&A】蕎麦とうどんなら、どちらが塩分が多い?

 A:蕎麦よりもうどんのほうが、塩分が多いです。

ゆでた蕎麦とうどん100gあたりで比較すると、蕎麦は0.1g、うどんは0.5gの塩分を含みます。

蕎麦はつなぎに小麦粉を使う場合、少量の塩を入れますが、100パーセント蕎麦粉で作る「十割蕎麦」の場合、塩は使いません。(※4,5)

【Q&A】蕎麦とうどんはどっちが消化にいい?

A:消化がよいのはうどんです。

消化がよい食品は、脂肪分や食物繊維が少なく、やわらかいのが特徴。蕎麦とうどんをみてみると、うどんのほうが、脂質や食物繊維が少なくなっています。胃腸を休ませたいときは、うどんを選ぶとよいでしょう。(※4,5,19)
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