ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

蕎麦とうどんの原料の違い

蕎麦はそば粉と水、うどんは小麦粉と水で作ります。どちらも粉と水で作る麺ですが、そば粉と小麦粉では栄養価が異なります。

また蕎麦は小麦粉とは違い、実の外側まで製粉して食べるため、ミネラルやビタミンを多く含むのが特徴です。ダイエット面での栄養価の違いもあるので、具体的にみていきましょう。(※1)

蕎麦とうどんどっちがダイエット向き?カロリーと栄養価を比較

カロリー糖質たんぱく質脂質食物繊維
蕎麦271kcal48.5g9.8g1.9g6.0g
うどん249kcal53.2g6.1g0.6g3.6g
(※2,3)
蕎麦とうどんの栄養価を100gあたりで比較すると、カロリーは蕎麦よりもうどんの方が低いことが分かります。一方糖質量は蕎麦の方が少なく、食物繊維を豊富に含んでいますね。

また蕎麦には小麦粉には不足しているアミノ酸が含まれ、必須アミノ酸の90%以上を含むことも特徴です。(※1)

蕎麦とうどんどちらが血糖値を上げる?GI値の違い

GI値
蕎麦59
うどん80
(※4)
GI値は食後に血糖値が上昇する速度を数値化したものです。GI値が高い食品は血糖値を急激に上昇させ、体に脂肪をため込みやすいという特徴があります。

蕎麦は炭水化物が多く含まれる食品のなかで、GI値が低いことで知られています。一方うどんのGI値は高いので、摂り過ぎないように気を付けましょう。(※5)

【Q&A】蕎麦とうどんどちらが塩分多い?

 A:うどんをこねて硬さと弾力を出す過程で塩を加えるため、うどんの方が蕎麦よりも塩分を多く含みます。

100gあたりで比較すると、蕎麦の食塩相当量は0g、一方うどんには2.5gの塩分を含みます。(※2,3)

【Q&A】蕎麦とうどんはどっちが太りやすい?

 A:GI値の高いうどんの方が太りやすいといえるでしょう。

ダイエット中にGI値の高いうどんを食べるときは、ほかの栄養素や低GI食品と組み合わせて食べることで、血糖値の急上昇対策になります。また食物繊維の多い野菜やきのこ類から食べ始めるようにしましょう。(※4,6)

【Q&A】蕎麦とうどんはどっちが消化にいい?

A:食物繊維の少ないうどんの方が、蕎麦よりも消化にいい食材です。


食物繊維は腸で消化、吸収されずに大腸まで到達します。そのため便秘対策や腸内環境を整えるのに役立ちますが、胃腸を休ませたいときは食物繊維の多い食品は控える方がいいでしょう。(※2,3,7,8)

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