胃のはたらきを促す「アルファピネン」

みょうがには、香り成分の「アルファピネン」が含まれています。アルファピネンは胃のはたらきを促す作用があります。さわやかな香りのみょうがは、食欲がないときにぴったりです。

そのほか、アルファピネンにはホルモンバランスを整えたり、血行を促進したりする作用があります。(※9,12)

みょうがは妊婦にもおすすめ食材?

つわりで食事がつらいとき、さわやかな香りのみょうがを料理にプラスするのがおすすめ。食欲増進につながるほか、妊娠中に必要な鉄やビタミンB1の補給に役立ちますよ。

また、みょうが100gあたりには、胎児の発育に関わる葉酸が25μg含まれています。さまざまな食品から摂れる葉酸ですが、妊娠中は通常の食事に加え、サプリメントから葉酸を一日に400μg摂るのが望ましいとされています。(※1,13,14)

みょうがの選び方と保存方法

選び方

みょうがを選ぶときは、切り口がみずみずしく、丸みがあってかたく締まっているものを選ぶのがおすすめ。

花のつぼみであるみょうがは、花が咲き始めるとやわらかくなり、風味が消えてしまいます。黄色い花びらが見えていないものを選びましょう。また、傷があるとそこから傷んでしまうので、傷のないものがよいです。

保存方法

湿らせたキッチンペーパーに包み、保存用の袋に入れて野菜室で保存するとよいでしょう。また、みょうがを冷凍保存すると長持ちします。

みょうがをそうめんの薬味に使う場合は、千切りにしてから冷凍すると、そのままつゆに入れられるので便利ですよ。

みょうがには、うれしい効果がたくさんある!

薬味として使われることの多い食材のみょうがですが、その栄養成分にはうれしい作用がたくさんありましたね。

さわやかな香りと独特の風味が特徴のみょうがは、いろんな料理のアクセントに利用できます。また、酢を使った料理では赤い色が鮮やかに出て、彩りもよくなります。手軽に手に入る野菜であり冷凍保存もできるみょうがを、ぜひ活用してみてください。
【参考文献】
※1 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2023/08/14参照)
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