ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

みょうがに含まれる栄養は?

ポイント

  1. 食べたものを効率よくエネルギーに「ビタミンB1」
  2. 肌に潤いをあたえる「ビタミンC」
  3. むくみを予防する「カリウム」
  4. 貧血対策に「鉄分」
  5. 抗酸化作用がある「アントシアニン」
  6. 胃のはたらきを促す「アルファピネン」

食べたものを効率よくエネルギーに「ビタミンB1」

みょうが100gあたりには、ビタミンB1が0.05mg含まれています。ビタミンB1は体内で糖質をエネルギーに変換するときに必要です。糖質が豊富な主食や甘いものを多く食べる人は、意識して摂ってくださいね。

ビタミンB1は水溶性の栄養素です。切ったみょうがを長時間水にさらすと流出してしまうので、気を付けましょう。(※1,2)

肌に潤いをあたえる「ビタミンC」

みょうが100gあたりには、ビタミンCが2mg含まれています。ビタミンCは皮膚や粘膜を健康に保つほか、鉄の吸収を促す作用があります。体内で作れないビタミンなので、食べ物から摂取するのが大切です。

ビタミンCも水溶性なので、効率よく栄養素を摂りいれたい場合は、みょうがを水にさらすことは避けましょう。(※1,3,4)

むくみを予防する「カリウム」

みょうが100gあたりのカリウム量は210mgです。カリウムはミネラルの一種。過剰摂取するとむくみや血圧の上昇につながる、ナトリウム(塩分)を体外に排出するはたらきがあります。

また、香りがよいみょうがは減塩に役立ちます。塩分の摂りすぎが気になる方におすすめの野菜です。(※1,5,6,7)

貧血対策に「鉄分」

みょうが100gあたりに含まれる鉄分の量は0.5mgです。鉄分は、赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の材料になります。体内での酸素運搬に関わっているため、鉄分が不足すると頭痛や疲労感などの貧血症状が出るおそれが。

とくに月経がある女性や妊婦の方は多くの鉄分を必要とします。さまざまな食材から、しっかり鉄分を補給しましょう。(※1,8)

抗酸化作用がある「アントシアニン」

みょうががきれいな紅色をしているのは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているためです。アントシアニンは抗酸化作用があり、活性酸素のはたらきを抑えてくれます。

活性酸素が体内で大量に作られると、免疫機能の低下や老化を引き起こすおそれが。みょうがにはアントシアニンのほか、β-カロテンやビタミンCといった抗酸化ビタミンが含まれており、老化対策に役立ちます。(※1,9,10,11)
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