ライター : SALT

管理栄養士

メロンの栄養と効能効果

βカロテン

メロンは、100gあたりβカロテンが3,600μg含まれています。(※赤肉種で算出)

メロンのなかでも果肉がオレンジ色の赤肉系は、βカロテンを豊富に含んでいます。動植物に存在するカロテノイドと呼ばれる色素のひとつで、抗酸化作用が高い物質です。

またβカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換され、視覚の暗順応機能(暗さに目がなれること)に関わりをもちます。また皮膚粘膜の健康維持などの役割があります。(※1,2,3)

カリウム

メロンは、100gあたりカリウムが350mg含まれています。(※赤肉種で算出)

カリウムは野菜や果物に多く含まれますが、水溶性なので調理時に水に溶けだし、損失する場合があります。しかしその点、メロンは生食をすることが多いので、豊富に含まれるカリウムを逃さず食べることができます。

またカリウムは、ナトリウムの排泄を促す役割があります。普段の食事で塩分の摂り過ぎが気になるときは、カリウムの多い食品を加えてみましょう。(※1,4)

ビタミンC

メロンは、100gあたりビタミンCが25mg含まれています。(※赤肉種で算出)

ビタミンCは、体内のさまざまな生理作用に関わっています。皮膚のメラニン色素の生成を抑制することで、日焼けを緩和し、コラーゲン合成を助け、歯や軟骨、そして毛細血管を正常に保つ役割を担っています。(※1,5)

ククミシン

ククミシンは、メロンのたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)です。ククミシンのプロテアーゼ活性により、唇がぴりぴりしたり、喉のイガイガやかゆみがでることがあります。

またククミシンが、口腔アレルギー症状を引き起こすアレルゲンであるとの報告もあります。(※6)

アデノシン

アデノシンはメロンのワタ部分に多く含まれ、血液の流れを良くする働きが期待できます。そのほか、血流にまつわるさまざまな不調の対策に関わるとされています。(※7)
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