ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

みょうがの食べ過ぎは体に悪い?

Photo by macaroni

みょうがは薬味や食卓のアクセントとして役立つ食材ですが、食べ過ぎると消化器官の不調口内に不快な食味を引き起こすおそれがあります。

おいしく取り入れるためにも、食べ過ぎによるリスクを具体的に知っておきましょう。(※1,2,3,4)

みょうがの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 便秘・お腹が張る
  2. 辛み刺激を感じる
  3. 食中毒になるおそれ
  4. シュウ酸の摂り過ぎにつながるおそれ
  5. 鉄やカルシウムの不足につながるおそれ
  6. 体を冷やす
  7. ワーファリンの効き目を弱めるおそれ

便秘・お腹が張る

みょうがには食物繊維が多く含まれ、水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維の比率が高いです。

食物繊維は便通対策に役立つ栄養素ですが、摂り過ぎると消化器官に不調をきたします。また不溶性食物繊維は摂り過ぎると便秘やお腹のハリにつながるので注意しましょう。(※1,2,5)

辛み刺激を感じる

みょうがにはミョウガジアールという辛みのもとになる成分が含まれ、辛み刺激を感じることがあります。

またみょうがにはあくがあるため、不快な食味を感じることもあります。生で食べるときは水にさらすとあく抜きになりますよ。(※3,4,6)

食中毒になるおそれ

水生植物のみょうがには、まれに肝蛭(カンテツ)という寄生虫が付着していることがあります。肝蛭によって食中毒症状を起こすと腹痛や下痢、発熱、嘔吐などを引き起こします。

寄生虫は十分に加熱することで対策できます。また生で食べる場合は調理前に流水でよく洗うようにしましょう。(※7,8)

シュウ酸の摂り過ぎにつながるおそれ

みょうがにはあくの成分のひとつとしてシュウ酸を含み、摂り過ぎると結石の元である結晶になるおそれがあります。

シュウ酸の摂取量を控えたい場合は、みょうがを水にさらしたりゆでこぼしたりすることで量を減らせます。(※9,10)
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