ライター : 相羽 舞

管理栄養士

離乳食でみかん、いつからOK?

みかんは、離乳食の初期(5,6ヶ月頃〜)からあげることができます。手で皮をむくだけで食べられるので、毎日離乳食を作る家族にとっては使い勝手のよい食材です♪

離乳食開始前に果汁を与えることが推奨される時代もありましたが、今ではその必要はないと言われています。急いで食べさせなければいけないということもありません。赤ちゃんの食べたいという意欲に合わせてゆっくりとすすめていくことが大切です。(※1,2)

離乳食でみかんをあげるときの注意点

注意点

  1. アレルギーに注意
  2. 薄皮はむく
  3. 酸味があるときは加熱する

アレルギーに注意

みかんは、アレルギー表示の対象となる27品目には含まれていませんが(※出典1)、離乳食で新しい食材を与えるときは、ひとさじから始めましょう。赤ちゃんの食べる様子、食べたあとの皮膚や便に変わったことがないかどうかを観察してくださいね。
みかんは、アレルギー表示の対象となる28品目には含まれていませんが、みかんの仲間のオレンジにはアレルギー原因物質が含まれています。みかんにも似た成分が含まれているといわれており、初めて食べるときは注意してあげるようにしましょう。

離乳食で新しい食材を与えるときは、ひとさじから始めます。赤ちゃんの食べる様子、食べたあとの体調に変わったことがないかどうかを観察してくださいね。(※1,3,4,5)

薄皮はむく

みかんの薄皮は赤ちゃんには消化しづらいので、むいてあげることをおすすめします。離乳食初期にあげる場合は、果汁をしぼってあげるとよいですね。その際には清潔な手でさわるようにしましょう。
みかんの薄皮は食物繊維が多く赤ちゃんには消化しづらいので、むいてから与えます。離乳食初期(5~6か月頃)の場合は、果汁をしぼったり、うらごししたりしてあげるとよいですね。その際には清潔な手でさわるようにしましょう。(※2,5,6,7)

酸味があるときは加熱する

みかんには酸味があるので、抵抗のある赤ちゃんもいるかもしれません。加熱をすると酸味がやわらぐという話を耳にしますが、残念ながら根拠はありません。しかしながら、実際に酸味がやわらいだように感じる人もいるのは事実。もし赤ちゃんが酸味がイヤだと感じているようであれば、加熱してあげてみるのもいいでしょう。特に始めの頃は加熱することで衛生的に安心な面もあるので試してみる価値はありそうです。 ひとつ覚えておいてほしいのは、離乳食でみかんを無理強いする必要はまったくないということ。甘みの強いみかんがあったときに再度試してみるくらいの気持ちでいるようにしましょうね!
みかんには酸味があるので、抵抗のある赤ちゃんもいるかもしれません。酸味のあるみかんでも、加熱することで、糖度が上がり酸味がやわらぐといわれています。もし赤ちゃんが酸味がイヤだと感じているようであれば、加熱したり、湯でのばしたりしてあげるのもいいでしょう。特に初めの頃は加熱することで衛生的にも安心です。

ひとつ覚えておいてほしいのは、離乳食でみかんを無理強いする必要はまったくないということ。甘みの強いみかんがあったときに再度試してみるくらいの気持ちでいるようにしましょうね!(※5,8)

<時期別>みかんをあげる量や硬さ、大きさの目安

固さ大きさ
離乳食初期(5~6ヶ月頃)野菜と合わせて
ひとさじ~15g
果汁・ヨーグルト程度すりつぶし
離乳食中期(7~8ヶ月頃)野菜と合わせて
20~30g
薄皮をむいてそのまま細かい刻み
離乳食後期(9~11ヶ月頃)野菜と合わせて
30~40g
薄皮をむいてそのまま8~10mm程度
離乳食完了期(12~18ヶ月頃)野菜と合わせて
40~50g
薄皮をむいてそのまま1.5~2cm程度
(※1,2,4)
離乳食初期はみかんの果汁から、必要に応じて湯でのばして与えましょう。慣れてきたら、薄皮をむいた実の部分をうらごしやすりつぶしにしていきます。離乳食中期(7~8か月頃)以降は、薄皮をむいたものを進み具合に合わせた大きさにしてあげましょう。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
この記事に関するキーワード

編集部のおすすめ