ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 川口由美子

一般社団法人母子栄養協会 代表理事(管理栄養士)

7ヶ月の離乳食は生活リズムを意識する

Photo by 長曾我部 真未

生後5~6ヶ月頃の離乳食では、ミルクや母乳以外のものを飲み込むこと、慣れることがおもな目的でした。

しかし生後7ヶ月頃になってくると、少しずついろいろなものが食べられるようになってきます。食事の回数は一日2回とし、生活リズムを意識しましょう。

この頃は舌でつぶして食べることができるようになってくるので、おかゆや、やわらかく煮た野菜のほか、ほぐした白身魚や鶏ささみ、絹ごし豆腐など、いろいろなものを食べられるようになってきます。

離乳食を作るのが大変なときや、外出するときなどは、月齢や進み具合に合ったベビーフードを利用するのもひとつの手です。大きさや硬さなど、作る際の参考になるほか、手作りでは用意しにくい食品も取り入れやすくなりますよ。(※1,2)

生後7ヶ月、離乳食を与える硬さの目安や量はどのくらい?

形状・硬さ・大きさ

Photo by macaroni

5~6ヶ月頃は、やわらかくゆでて裏ごしやすりつぶしたものを与えますが、7ヶ月頃からは少しずつ粗つぶしやつぶさないものを混ぜていきます。

おかゆは、おかゆをヨーグルト状にすりつぶしたものから、粒を残すようにしていきます。

にんじんや大根などの野菜は、赤ちゃんが舌でつぶせるくらいやわらかくゆでます。目安は、大人の指で力を入れなくても簡単につぶせるくらいのやわらかさです。2~3ミリ角のみじん切りや、粗くつぶして与えます。

白身魚やささみなど少し繊維のあるものは、細かくほぐしてとろみをつけると食べやすくなりますよ。(※1,2,3)

目安量

Photo by macaroni

7ヶ月頃の1食あたりの目安量は、上記の通りです。たんぱく源となる食品は、以下のものから1食あたりどれか1種類の場合は上記の目安量とします。あくまで目安量なので、食欲や発達に合わせて調整してください。

穀類は全がゆのほか、うどんや食パンも食べられます。食パンは耳を除いて、水やミルクで煮てパンがゆに。うどんはやわらかくゆでて刻み、塩分を洗い流すか、無塩のものを使いましょう。

魚は白身魚やしらす干し、ツナの水煮缶など、肉は脂肪分の少ないささみが使えます。卵黄は5~6ヶ月から食べられますが、はじめて食べるときは、固ゆでにした卵黄のみを少しずつ試してみてくださいね。(※1,2,3)

離乳食の食べさせ方

離乳食は一日1回から2回に回数を増やし、なるべく同じ時間帯を意識して食事のリズムをつけていきましょう。離乳食の前に母乳やミルクをあげると、お腹がいっぱいになってしまうことがあるので、離乳食のあとにあげるほうが離乳食をしっかり食べてくれる場合もありますよ。

食事内容は、なるべく穀物・野菜果物・たんぱく質源を組み合わせるよう意識しましょう。最初からなんでも食べるようになるのはむずかしいですが、少しずつ食品の種類が増えるのが理想です。

食べさせるときは、平らな離乳食用スプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ってからスプーンを抜くようにしましょう。(※1,2,4)

離乳食をあげるタイミングの例

Photo by macaroni

離乳食を与えるタイミングは、それぞれの家庭であげやすい時間帯が異なるので、この時間にあげなければいけないという決まりはありません。ここでは、2回食をあげるタイミングの例をいくつかご紹介します。

例1
・1回目……AM10:00
・2回目……PM14:00

例2
・1回目……PM12:00
・2回目……PM16:00

食事と食事の間、母乳は授乳のリズムに沿って欲しがるだけあげてかまいません。ミルクの場合は、離乳食のあと飲むほかに一日3回程度が目安。

各家庭でやりやすいように食事の時間を設定したら、なるべく毎日同じ時間に離乳食を与え、生活リズムを作っていきましょう。(※1,2,4)

離乳食に使える食材や控えたほうが良い食材、与えてはいけない食材

使える食材控えたほうが良い食材与えてはいけない食材
穀類
うどん
パン(やわらかい部分)など
玄米
そば
中華麺 など
-
芋類じゃがいも
さつまいも
里芋 など
--
野菜・果物類全般--
卵類、乳製品卵黄
プレーンヨーグルト
カッテージチーズ など
-生卵
魚介類・肉類白身魚
しらす干し
ツナ水煮缶
ささみ など
えび
かに
練り製品
肉加工品 など
生肉
大豆製品豆腐
納豆
きな粉
高野豆腐 など
--
そのほか-わかめ・ひじき
(噛み切れないもの)
はちみつ
アルコール飲料
(※1,3)
7ヶ月の離乳食で使える食材、控えたほうが良い食材、与えてはいけない食材をみていきましょう。

控えたほうが良い食材に共通することは、舌でつぶしにくく誤嚥の可能性があるもの、消化しにくいもの脂肪分が多いもの塩分や食品添加物が多いものです。

赤ちゃんは消化器官が未熟なことや、細菌への抵抗力が弱いことから、消化が良いものを選び、十分加熱して与えましょう。(※1,3)
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