ライター : 鎌上織愛

幼児食アドバイザー、食生活アドバイザー2級、グルメライター

監修者 : 中田 馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事・中田家庭保育所施設長

離乳食用の野菜は炊飯器調理がおすすめ!

離乳食の中でも野菜は毎日使う食材なので、少しでも手間を省いて調理したいもの。それを叶えてくれるのが、炊飯器です。

本記事では、離乳食の野菜を炊飯器で調理する方法や炊飯器を使うメリット、注意点などをご紹介します。教えてくれたのは、離乳食インストラクターの中田馨さん。離乳食作りを少しでも楽に、効率よくしたいママさん必見です。

離乳食を炊飯器調理する3つのメリット

1. 野菜を皮つきで丸ごとゆでられる

野菜のみを炊飯器で調理する場合、皮つきのままゆでることができます。皮ごとゆでることで野菜のうま味が凝縮され、よりおいしく仕上がりますよ。

皮ごとの調理に抵抗がある方は、皮を剥いて大き目のぶつ切りでもOK。この方法であれば、残った煮汁を野菜出汁としてほかの料理に使うことができます。野菜出汁はスープや煮込み料理など、さまざまな料理に活用できるので捨てずに活用しましょう。

2. ほったらかし調理ができる

鍋で野菜をゆでると、拭きこぼしや空焚きなどの失敗がつきものです。また調理中にお子さんが泣いてしまったら、火を止めて中断しなければならないのも困りもの。炊飯器調理ならそのような心配をせず、ほったらかしで調理できるのがうれしいポイントです。

3. 食感良く仕上がる

鍋で野菜をゆでると、ベチャっと水っぽく仕上がった経験はありませんか。火加減や湯量などで火の通りや食感が変わるため、調節がむずかしいと感じている方も少なくないでしょう。炊飯器調理なら、ほっこりと食感良く仕上がりますよ。

【離乳食用】炊飯器調理におすすめの野菜

炊飯器調理に向いている野菜は、人参や大根、カブなどの根菜類全般です。

特に初めての離乳食は、滑らかになりやすい野菜がよいでしょう。玉ねぎや、かぼちゃ、カブは滑らかになりやすく甘みもあるので、赤ちゃんが好んで口にします。それ以外にも、旬の野菜は栄養価が豊富で味もよいのでおすすめです。

炊飯器で野菜をゆでよう!基本のやり方

Photo by 渡辺里穂

まずは、しっかりと野菜の皮を洗いましょう。大根やキャベツなどの大きい野菜は、炊飯器に入るサイズに切ってOKです。皮は剥かず、ヘタも取らずに丸ごと炊飯釜に入れ、野菜が浸かるまでヒタヒタに水を入れます。蓋を閉めたら、炊飯は早炊きモードで。ポイントは、できあがったらすぐに炊飯器のスイッチを切ることです。切り忘れると保温モードになってしまい、野菜に熱が通り過ぎてしまいます。スイッチを切ったあとは、ある程度冷めてから取り出しましょう。すぐに取り出したいときは、火傷に気をつけてください。

早炊きモードで炊くのは、野菜がクタクタになりすぎる失敗を防ぐためと、時短のためですが、通常の炊飯モードでも問題はありません。

この後の工程は、月齢ごとに異なります。
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