ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

監修者 : 鎌上織愛

幼児食アドバイザー、グルメ旅ライター、お土産コンシュルジュ

赤ちゃんが「野菜スティック」を手づかみ食べできるのはいつから?

Photo by 長曾我部 真未

野菜スティックは手づかみ食べにぴったりのメニューです。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドには、手づかみ食べは生後9ヶ月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発育及び発達にとって、積極的にさせたい行動であると記されています。

手づかみ食べの準備や片付けは手間がかかりますが、食べ物への関心や自らの意思で食べようとする行動につながるといったメリットがありますよ。

手づかみ食べには個人差があり、子どもによってはしたがらないこともあります。無理強いはせず、お手本を見せて誘ってみるようにしましょう。(※1,2)

食べさせ方・目安量

月齢形状(大きさ・固さ)目安量
初期(生後5~6か月頃)
中期(生後7~8か月頃)
後期(生後9~11か月頃)角切り・歯ぐきでつぶせる固さ30~40g
完了期(生後12~18か月頃)ひと口では食べられない長さ・歯ぐきで噛める固さ40~50g
※目安量は離乳食1回あたりの野菜・果物を合わせた量
(※1,3)
野菜の切り方を大きめにしてスティック状にするといったようにメニューを工夫し、前歯を使って自分なりのひと口量を噛み取る練習をしましょう。大きさは、角切りをつまむことから始めて少しずつサイズを変えます。1歳ごろになり慣れてきたら、ひと口では食べられない長さにしてください。

ときには食べ物をこぼしたり、投げたりすることもあるかもしれません。テーブルの下に新聞紙を敷き、後片付けしやすいような汚れてもいい環境にすることも大切です。子どもの「やりたい」という気持ちをサポートして、「自分でできた」という楽しい時間になるように心がけましょう。(※3,4,5)

離乳食の野菜スティックの作り方【レンジ・鍋】

Photo by 長曾我部 真未

材料・調理のポイント

作りやすく赤ちゃんも食べやすい野菜スティックの材料は、にんじん・大根・さつまいも・アスパラ・ブロッコリー(茎の部分は使わず穂先を使用)・かぶなどです。この野菜はダメというものはありません。

複数の野菜を使う場合、鍋でゆでるのがおすすめです。複数の野菜をレンジ調理すると加熱ムラができやすく、赤ちゃんの食べ具合が悪くなることがあります。

レンジ・鍋どちらで調理する場合も水でも問題ありませんが、だしでゆでるほうが赤ちゃんの食いつきが良いことがあります。

レンジで野菜スティックを作る方法

作り方

  1. 皮のある野菜は皮を剥き、5〜7mm角×4㎝程度の長さに切る
  2. 耐熱ボウルに(1)と野菜が浸るくらいの水(またはだし)を入れたら、ふんわりとラップをする
  3. (2)を電子レンジ600wで約4分ほど加熱し、硬さを確認しながら必要に応じて10〜15秒ずつ追加加熱する
  4. 赤ちゃんの好みのやわらかさになったら粗熱をとって完成

Photo by 長曾我部 真未

ポイント:
・野菜によって火の通り時間の差があるので、やわらかくなったものは随時取り出し、硬さの残っているものだけ追加加熱するなどして調整してください。

・電子レンジの加熱時間は、野菜の量や種類によって異なります。目安として、600W4分はにんじん約1本分の加熱時間です

鍋で野菜スティックを作る方法

作り方

  1. 皮のある野菜は皮を剥き、5〜7mm角×4㎝程度の長さに切る
  2. 鍋にだしパック1に対して600ccの水を入れ、沸騰させる(ゆでる野菜の量によってだしの量を調整し、野菜がひたひたにかぶるくらいの量にする)
  3. 沸騰したら(2)(1)を入れ、落し蓋をしてやわらかくなるまでゆでる
  4. 赤ちゃんの好みのやわらかさになったら粗熱をとって完成

Photo by 長曾我部 真未

ポイント:
・野菜によって火の通り時間の差があるので、時間がかかるものから先に入れて調整しましょう。先にやわらかくなった野菜があったら取り出してもOKです。

・ゆで上がったあとだしに入れたまま粗熱を取ると、野菜にだしの風味が染み込み、おいしく仕上がります。

・小さく切ってゆでると煮崩れしやすいので、大きめに切ってゆでてから赤ちゃんが食べやすいサイズに切ってもOKです。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ