ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

春の野菜とは

春野菜とはふきやたけのこ、たらの芽、菜の花、新セロリ、新じゃがいも、新ごぼう、春キャベツなどを指します。春に収穫できる、栄養をたっぷりと蓄えた生命力あふれる野菜です。

春にしか食べられないふきや菜の花、たらの芽はほんのりとした苦みが特徴です。これらの野菜には害虫から身を守るため「植物性アルカロイド」という成分が含まれており、苦みや独特の香りのもととなります。

また、植物性アルカロイドには、腎臓のはたらきを高めて老廃物の排出を促す作用があります。デトックスに活かしながら、旬の食材をおいしくいただきたいですね。(※1)

春野菜の種類

1. たけのこ

栄養と保存方法

たけのこは食物繊維やカリウムが多く含まれている春野菜です。アミノ酸の一種であるアスパラギン酸も豊富で、疲労回復に役立ちます。

保存方法は、生のたけのこであればまずアク抜きをします。保存容器にたけのこがかぶるくらいたっぷりと水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。1週間ほど保存可能ですが、その間は毎日水を取り替えることが大切です。(※2)

どんな料理に向いているのか

たけのこの代表的な料理と言えば、わかめと一緒に煮る「若竹煮」や、かつおぶしを使って甘辛く仕上げる「土佐煮」、「たけのこご飯」などが一般的。もっとお手軽に楽しむなら「たけのこのステーキ」がおすすめ!フライパンでたけのこを焼き、バターしょうゆやガーリックしょうゆなどで味付けをして、熱々のうちにいただきます。

2. ふき

栄養と保存方法

食物繊維のほか、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富なふき。ふきは鮮度が重要で、時間が増すごとにアクが強くなるので、アク抜きはふきを買った日におこないましょう。

まず葉と茎の部分に分け、茎の部分を塩で板ずりします。熱湯に入れて5分ほどゆでればアク抜きは完了です。筋を取って保存容器に入れて水をはり、冷蔵庫で保存します。毎日水を交換すれば、1週間ほどおいしく食べられます。

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