ライター : ☆ゴン

日本ではまだ馴染みのない「葉にんにく」

葉にんにくとは

「葉にんにく」は、生産地を中心に料理に利用されていますが、全国的にはまだ認知度の低い野菜です。おもな産地は、にんにくの一大生産地である青森県を筆頭に、鹿児島や高知県など。高地ではぬたの材料に、刻んだ葉にんにくを入れます。

ニラを大きくしたような緑色の葉は、厚みがあるもののやわらかく食べやすいです。葉だけでなく、薄緑色の茎や球根も食べられます。四川料理の回鍋肉は、日本ではキャベツの豚肉炒めですが、中国では葉にんにくを使うのが一般的です。

葉にんにくとにんにくの芽の違い

葉にんにくというと、なんとなくにんにくの芽と混同しがちですが、同じにんにくでも使う部位が違います。葉にんにくは、球根が成長するまえの、にんにく全体の若採り品種。茎や小さな球根も食べられますが、あくまでメインは緑色の葉です。

一方、スーパーでよく見かけるにんにくの芽は、じつは芽ではなく、花を咲かせるために球根から伸びた花茎と呼ばれる部分。にんにくを栽培する過程で、この花茎に栄養を取られないよう刈り取るのです。その刈り取ったものが、にんにくの芽として販売されます。

葉にんにくを使うレシピ10選

1. 葉にんにくの回鍋肉

すでに紹介したように、本場中国ではキャベツではなく、葉にんにくを使います。こちらは豚バラ肉の回鍋肉に、葉にんにくとキャベツをダブルでプラス。ピリッと辛いみそだれに、さわやかなゆずの風味が良いアクセントです。

2. 葉にんにくとひき肉のチヂミ

葉にんにくと牛ひき肉を生地に混ぜて焼く、満足感のあるチヂミの作り方です。焼いている間も香ばしいにおいが漂うため、食欲を刺激すること間違いなし。いつものニラチヂミとは、ひと味もふた味も違いますよ。

3. 葉にんにく入り四川麻婆豆腐

四川料理を代表する麻婆豆腐に、長ねぎだけでなく、彩りのために青い小ねぎを入れることがあります。そんな小ねぎの代わりに、葉にんにくを加えてより風味豊かな味わいに。あえて豚肩ロース肉をみじん切りにする、贅沢なレシピです。

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