目的別玉ねぎの切り方

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下処理が完了したので、ここからは玉ねぎの切り方をご紹介していきます。薄切りやみじん切り、くし切りと、玉ねぎは料理に合わせて切り方を変えると、食感や味わいがグッと活かせるんですよ。今さら聞けない玉ねぎの基本の切り方や、辛くない切り方のコツなどをご紹介します!

サラダ・加熱用なら基本の【薄切り】

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玉ねぎをどのように活かしたいかによって切り方を変えましょう。 繊維に沿って切れば、食感や形が残ります。玉ねぎの口当たりを残したい場合や、食感を活かした料理を作りたい場合は繊維に沿う切り方がおすすめ

加熱すると、しんなりとしつつも食感が残ります。ほかの具材とも絡みやすく、具材としても楽しみたいときにぴったりですよ。

また、オニオンスライスはシャキシャキとした歯ごたえを楽しみたいので、繊維に沿う薄切りが一般的。辛味の少ない新玉ねぎであれば気になりませんが、辛味が苦手な人は、繊維を断つように薄切りすると辛味を和らげることができますよ。

繊維に沿って端から薄くスライスします。

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半分に切った玉ねぎの切り口を下にして置き、繊維に沿って端から薄くスライスします。繊維に沿うと、火を通しても型くずれしにくくなります。 実際に、繊維に沿ってスライスした生玉ねぎを食べてみましたが、キリキリとした辛さが口から喉にかけて広がっていきました!シャキシャキとした食感も、繊維を断ち切ったものよりも強く感じられます。刺激的な辛さや強い歯ざわりがお好きな方は、こちらでどうぞ。

繊維を断ってスライスします。

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よく切れる包丁で繊維を断ち切るようにスライスすると、玉ねぎ独特の辛みがおさえられ、食感もやわらかくなるので、生でも食べやすくなります!

辛みと臭いの原因は、玉ねぎに含まれる硫化アリル。揮発しやすい成分なので、繊維を断ち切ると空気に触れる面積が多くなり辛みが抜けやすくなるんです。水に溶けやすい性質もあるので、5〜10分程度水にさらすことでさらに食べやすくなりますよ。

【野菜ソムリエのワンポイントアドバイス】
稲吉さん:「繊維を断ち切って薄切りした玉ねぎは、煮崩れやすく旨味や甘味が増します。やわらかな食感を楽しめ、カレーやビーフストロガノフを作ると溶ろけるようになじみますよ。お子さんや玉ねぎの食感が苦手な人には、繊維を断ち切る切り方で調理すると、気にならなくなります。肉じゃがやカレーでも、玉ねぎがとろけた方が好きな方はこの切り方がおすすめです」

ハンバーグやソースには【みじん切り】

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みじん切りは、玉ねぎの甘味や旨味がもっとも出やすい切り方。玉ねぎはみじん切りすることで、水分や辛味成分が出やすく、ほかの食材とよくなじみます。ハンバーグやソースなどに旨味を加えることができますよ。食感を楽しみたい場合は、粗めに刻んでください。

1. 半分に切って細かく切り込みを入れます。

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玉ねぎの皮を剥いて縦半分に切ります。切り口を下にして置き、玉ねぎの根元の部分を残して縦に3〜5mmに細かく切り込みを入れます。

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