ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

監修者 : 馬原 香織

料理家/料理教室主宰/調理師

ハンバーグの生焼けは危険!

Photo by macaroni

生焼けのハンバーグとは、ひき肉自体の色だけでなく、肉汁も赤い状態のことを言います。箸でハンバーグを割ってみたらまだ少し赤かった……、でもだいたい焼けているし、ちょっとくらい生焼けでも食べられるかな、とそのまま食べようとしているあなた、危険です!

肉汁が赤い生焼けのハンバーグは食中毒を起こすおそれがあります。生肉には食中毒の原因となる細菌が付着していることがあり、下痢や嘔吐などの症状を引き起こしかねません。

この記事では、ハンバーグが生焼けになってしまう理由とその対策、いざ食べようとしたら生焼けだったときの対処法も、まとめてご紹介します。

ハンバーグが生焼けになってしまう原因

Photo by あんりちこ

見た目はこんがり焼けているのに生焼けの状態なのはどうしてでしょうか?その原因は大きく2つ、火加減とハンバーグの厚さに問題があります。

火加減が強すぎる

ハンバーグにしっかり火を通そうとして初めから強火で加熱してしまうと、外側が焦げるばかりで中は生焼けになってしまうことがあります。ハンバーグを焼く際には、短時間で火を通そうとせず、中火の火加減でじっくり焼きましょう。

ハンバーグが厚い

お店では5cmほどもある肉厚なハンバーグも多いですが、家庭の調理器具で厚いハンバーグのなかまで火を通すのはむずかしいです。

家庭でハンバーグを作る時の厚さは、2cmほどにするのがおすすめ。火の通りをよくするため、丸めたら中央を必ずへこませて焼きましょう

生焼けを防ぐハンバーグの作り方

肉をこねるところから焼くところまで、ハンバーグを生焼けにしないための調理工程を順にご紹介します。

1. ひき肉をよくこねる

Photo by 上原 花菜

ひき肉は粘り気が出て白っぽくなるまでこねましょう。材料をただ混ぜ合わせるだけではなく、しっかり手でこねます。合いびき肉の場合は塩こしょうをしてからこねるのもポイント。塩を入れると牛肉と豚肉の繊維がくっつき、肉汁を閉じ込めてくれます。

手の平を使って、ぐいぐい混ぜてしまいがちですが、手の体温でひき肉の脂が溶け出し、ベタベタになってしまうので、脂を溶かさないように指先で1分ほどこねるようにしましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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