ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

余ったかまぼこ、どうしてる?

Photo by 稲吉永恵

おせち料理をはじめ、茶碗蒸しやうどん、おでんなどに使われるかまぼこ。彩りもよく、旨味が出るためさまざまな料理で活用できますが、かまぼこは生ものなので冷蔵保存してもあまり日持ちしません。

とはいえ、余ったかまぼこを腐らせてしまったら勿体ないので、できるだけ長持ちさせたいですよね。そこでおすすめなのが、冷凍保存。かまぼこは冷凍すれば約1ヶ月程度保存が可能となりますよ。この記事では、かまぼこの冷凍保存方法について、詳しく解説します。

かまぼこは冷凍保存できるのか

かまぼこは冷凍保存が可能です。ただ、冷凍後に解凍してそのまま食べると食感が変わり、味が落ちたと感じる方が多いのが難点。水分を多く含むかまぼこは、冷凍すると水分が凍り組織が破壊され、特有の弾力がなくなってしまいます。

実際にかまぼこを冷凍すると、「す」が入って穴が開いてしまい食感や風味が変わるため、本来のおいしさを感じられなくなりますよ。

かまぼこの味わいをあまり損なわずに冷凍保存するためには、いくつかのポイントを押さえるのが大切。適切な保存方法をおこない、工夫して調理すれば長く保存ができておいしく食べることができますよ。

かまぼこを冷凍保存する方法

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まずは、かまぼこのパッケージを開け、かまぼこ板から外します。

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お好みの大きさにカットしましょう。板かまぼこやはんぺん、なると巻きなどはあらかじめカットして冷凍しておくことで、調理の手間を省くことができます。また、金属製のバットを用意して、冷凍庫で冷やしておきましょう。

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切ったかまぼこは、使う分量ずつラップで包みます。このとき、空気が入らないようにぴったり包むことがポイント。ひと切れごと重ならないように包んでおくと、かまぼこ同士がくっつかず、早く冷凍ができるのでおすすめです。

また、かまぼこは雑菌が付着すると、解凍したときに風味の低下や雑菌繁殖といった影響を受けやすいので、箸を使ったり調理用手袋や消毒用アルコールを活用したりして清潔を保ちながら作業するとよいですよ。

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ラップで包んだかまぼこをフリーザーバックに入れ、空気を抜くようにして口を閉じます。

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あらかじめ冷凍庫内で冷やしておいた金属製のバットの上に置いて、冷凍庫に入れましょう。

かまぼこを冷凍保存するメリット

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長期保存できる

かまぼこは、冷蔵庫では日持ちしませんが、適切な方法で冷凍すれば、より長く保存が可能です。使いやすい大きさにカットして冷凍しておけば、うどんや茶碗蒸しに入れたり炒め物の具材にしたりと何かと活用できますよ。

かまぼこが中途半端に残ってしまった場合や、お正月やおもてなしの際にかまぼこを買い過ぎてしまったときは、上手に冷凍保存しておきましょう。

味が染みやすくなる

かまぼこは冷凍保存することによって食感が悪くなってしまう難点がありますが、これは、解凍した際に中の水分が抜けて小さな気泡のような穴がぽつぽつと開いてしまうから。一方で、穴が開くことは、味が染みやすくなるというメリットにもなります。

冷凍かまぼこは、煮物やスープ、鍋物などに加えると、スポンジのように煮汁や調味料を吸ってくれるため、旨味たっぷりにおいしく仕上がりますよ。特に水分の多い料理に使うと、食感もあまり気にならなくなります。

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