食感の違い

牛ホルモンのほうが比較的やわらかく、ジューシーな部位が豊富です。一方、豚ホルモンは、歯ごたえのある食感を楽しめますよ。

名称の違い

豚ホルモンと牛ホルモンでは、呼び方が変わる部位があります。ホルモンの王道ともいわれる大腸は、牛の場合は「シマチョウ」、豚の場合は「シロ」と呼びます。牛ホルモンでは「マルチョウ」と呼ぶ小腸は、豚ホルモンだと「ヒモ」です。これらを覚えておくと、食べ比べの際に便利ですよ。

栄養豊富で美容にもおすすめ!

ホルモンは、昔は食べずに捨てられていた部分でした。しかし、ホルモンには、栄養が豊富であるとご存知ですか?とくに美容が気になる女性には、魅力的な栄養素が含まれていますよ。ホルモンには、どんな栄養素が含まれているのか、チェックしていきましょう。

ビタミンが豊富

ホルモンはビタミンが豊富に含まれていますが、部位によって含有量が異なります。ハツには、糖質をエネルギーに変える際に必要な「ビタミンB1」や、エネルギー代謝をサポートしたり、皮膚や髪の細胞の再生に関わったりする「ビタミンB2」が含まれています。

マルチョウ(ヒモ)には、「ビタミンB12」が豊富です。ビタミンB12には、葉酸とともに赤血球を生成する作用があるほか、アミノ酸や脂肪酸の代謝にも関わっています。

レバーには「ビタミンA」「葉酸」が含まれているのが特徴です。ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を正常に保つはたらきがあります。前述した通り、葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生成に関わる栄養素です。(※2,3,11,12,22,23,24,25,26)

低脂肪

タンやカルビなど、焼肉で定番の部位に比べると、ホルモンは脂肪の含有量が少ない傾向があります。低脂肪・低カロリーな部位を具体的にあげると、ハツ・レバー・ミノ・センマイ・コブクロなどです。おいしく食べられてカロリーが低いなんて、ダイエット中の人にはたまらないですね。

一方、マルチョウやギアラは、脂肪が多く含まれ、カロリーが高め。すべてのホルモンが低脂肪……というわけではないため、注意してくださいね。(※2,3,4,6,7,9,10,11,12,16,17,18,20)

コラーゲン

「コラーゲン」は、豚レバーや豚の白モツ(胃や腸の部位)などに豊富に含まれています。コラーゲンは、皮膚や腱などを構成するたんぱく質であり、人間の身体においては、たんぱく質全体の約30%を占めています。

なお、コラーゲンの合成には「ビタミンC」が欠かせません。ビタミンCが豊富な野菜や柑橘類を、しっかり摂るようにしましょう。(※27,28)
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