3. 便秘対策

柿に豊富な不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増すはたらきがあります。それにより腸が刺激されてスムーズな排便を促すため、便秘が気になる方におすすめの栄養素です。

また、水溶性・不溶性どちらの食物繊維も、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整える作用があります。(※10)

4. 抗酸化作用

柿に含まれるビタミンAビタミンCタンニンは抗酸化作用がある栄養素です。体内で増えた「活性酸素」から体を守ってくれますよ。

年齢を重ねたり、紫外線やストレスの影響を受けたりすると、活性酸素が増え老化の原因になります。(※1,4,12)

甘柿・渋柿・干し柿の栄養価の違いは?

種類100gあたりに含まれる量
カロリー糖質ビタミンAβ-カロテンビタミンCカリウム食物繊維
甘柿63kcal14.3g35μg420μg70mg170mg1.6g
渋抜き柿59kcal14.1g25μg300μg55mg200g2.8g
干し柿274kcal57.3g120μg1400μg2mg670mg14.0g
(※1,13,14)
100gあたりで比べると、干し柿は柿の栄養が凝縮されており、ビタミンA・β-カロテン・カリウム・食物繊維が生の柿よりも多く含まれています。

一方、ビタミンCの量がもっとも多いのは甘柿です。ビタミンCは熱に弱く、水に溶けやすい性質があるため、干し柿の製造過程で失われてしまうと考えられます。(※3)

柿の栄養を効率よく摂る方法

柿の栄養を効率よく摂る方法

  1. 生のまま食べる
  2. たんぱく質と合わせる
  3. ビタミンEと合わせる
  4. 皮ごと食べる

生のまま食べる

柿の栄養素を効率よく摂るためには、生で食べるのがおすすめ。食材に含まれるビタミン類は、加熱調理や水に浸ける・さらすことで栄養分が減少してしまうおそれがあります。特に、柿に豊富に含まれるビタミンCは損失率が大きいと言われています。(※15)

たんぱく質と合わせる

柿の栄養をきれいな肌作りに役立てたい方は、柿をたんぱく質が豊富な食品と組み合わせるのがおすすめ。柿に含まれるビタミンCは肌荒れ対策に役立つほか、たんぱく質と組み合わせることでコラーゲンの合成が促進されます。

刺身と合わせてカルパッチョにしたり、ヨーグルトと合わせて食べたりしてみてはいかがでしょうか。(※1,16)
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