ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

大葉(しそ)とはどんな野菜?

特有のさわやかで強い香りと辛みがある「大葉」は、和製ハーブと言われる緑黄色野菜です。大葉の別名である「しそ」は、漢字で「紫蘇」と書きます。中国で漢の時代に子どもが蟹を食べて食中毒になり、赤じその葉を煎じて飲ませると回復したことに由来しています。

中国から日本に伝わったしそは多くの品種があり、なかでも赤じそ、大葉は食用にされています。

大葉やその実は刺身の添え物、冷奴などの料理の香味付け、魚のくさみ消しなどに使われていますね。赤じそは梅干しの色付けやしそジュースに、穂じそや実は刺身のつまに使用されます。また、種子からはしそ油が採れます。

大葉(しそ)の旬と産地

大葉(しそ)の旬

大葉や赤じその旬は5月から7月ごろまでで、6月が最盛期です。この時期には路地物が出回ります。赤じそはこの時期しか手に入りませんが、青じそ(大葉)は主要な産地では温室栽培がおこなわれており、一年を通して手に入れることができます。

大葉(しそ)の産地

大葉の主な産地は愛知県で、赤じそも含めると大葉全体で全国の約4割の量が収穫されています。ついで静岡県、大分県が主な生産地です。

大葉(しそ)の栄養と効果

※画像はイメージです

栄養

  1. 老化対策に役立つ「β-カロテン」
  2. 体の機能を調節する「ミネラル」
  3. 抗酸化作用のある「ペリルアルデヒド」
  4. アレルギー症状をおさえる「ロスマリン酸」

老化対策に役立つ「β-カロテン」

大葉にはビタミンが多く含まれています。特にβ-カロテンの含有量は野菜のなかでトップクラスで、含有量は大葉100gあたり11,000μg。

β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換される脂溶性の成分です。ビタミンAの作用として、皮膚や目の健康を維持したり、抵抗力を高める働きがあります。また、β-カロテンは抗酸化作用があり、老化対策に役立ちます。(※1,2,3)
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