ライター : soyopii

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

秋の味覚「柿」は便秘を改善する!?

「食欲の秋」と呼ばれることもあるほど、秋はついついおいしいものをたくさん食べたくなってしまいますよね。

この記事でご紹介する秋の味覚のひとつである「柿」は、便秘対策にとても優秀な食べ物です。しかしその反面、食べる量を意識していないと、かえって便秘になってしまうこともあるとか。柿と便秘の関係について詳しくご紹介します。(※1,2,3)

柿が便秘対策に良いとされている理由

柿には豊富な食物繊維が含まれており、整腸作用が見込めます。柿には不溶性食物繊維のほか、水溶性食物繊維の一種である「ペクチン」が含まれています。

これらはそれぞれ異なった特徴を持っており、ペクチンには便をやわらかくする作用、そして不溶性食物繊維には便の量を増やす作用があります。このことから、柿は便秘対策に役立つとされているんです。(※1,2,4,5)

しかし便秘を引き起こすことも

なお、柿を食べると便秘になると言う人もいます。その理由は、腸の運動を抑えるタンニンが含まれているため。「便秘に役立つ」とされているのは食物繊維ですが、柿を多く食べるとタンニンも一緒に摂取することになり、逆に便秘に拍車をかけるおそれがあるのです。

また、渋柿を多く食べて柿の渋み成分を過剰摂取すると、胃石になってしまうこともあるので、注意してください。(※2,3,6)

まだまだある柿の栄養と効果

柿の栄養

  1. 肌の健康を保つ「ビタミンC」
  2. 代謝に関わる「マンガン」
  3. むくみ対策に役立つ「カリウム」

肌の健康を保つ「ビタミンC」

甘柿には、100gあたり70mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは、肌の土台となるコラーゲンの生成に欠かせない成分です。ビタミンCをしっかり摂ることでコラーゲンが正常に生成され、ハリのある肌を保つことにつながります。

また、ビタミンCはリンパ球や白血球に多く含まれているため、免疫力の向上にも役立つ栄養素です。(※1,7,8)

代謝に関わる「マンガン」

甘柿100gあたり、0.50mg含まれているマンガン。体内の各所に存在しているミネラル成分で、骨の健康維持に関わる働きを担っています。

また、さまざまな酵素反応に関わる成分でもあり、糖や脂質の代謝をおこなう際にも欠かせない存在です。(※1,9)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ