ライター : さかたそのか

管理栄養士/食生活アドバイザー/フードライター

柿の栄養と効果効能

柿に豊富な栄養の効果

  1. 目の健康維持に役立つ「ビタミンA」
  2. 老化対策に役立つ「β-カロテン」
  3. 排便をサポートする「食物繊維」
  4. 健康な肌を保つ「ビタミンC」
  5. 塩分の排出を促す「カリウム」
  6. きれいな肌作りに役立つ「タンニン」

目の健康維持に役立つ「ビタミンA」

柿には100gあたり、35μgのビタミンAが含まれています。ビタミンAは涙を保持する粘液の形成に関わっており、目のはたらきをサポートする栄養素です。ビタミンAが不足すると目が乾きやすくなるおそれがあります。

ビタミンAは柿のほか、緑黄色野菜に多く含まれていますよ。(※1,2)

老化対策に役立つ「β-カロテン」

柿には100gあたり、420μgのβ-カロテンが含まれています。

年齢を重ねたり、紫外線やストレスの影響を受けたりすると、活性酸素が増え老化の原因になります。β-カロテンは、体内で増えた活性酸素から体を守る抗酸化作用がある栄養素です。

また、β-カロテンは体のなかで必要な分だけビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜の健康をサポートする役割があります。(※1,2,3)

排便をサポートする「食物繊維」

柿には100gあたり、1.6gの食物繊維が含まれており、その多くは不溶性です。

不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増すはたらきがあります。それにより、腸が刺激されてスムーズな排便を促すため、便秘対策に役立つ栄養素です。

また、水溶性・不溶性どちらの食物繊維も、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整える作用があります。(※1,4)

健康な肌を保つ「ビタミンC」

柿は100gあたり、70mgのビタミンCを含みます。ビタミンCはコラーゲンの合成に関わっており、肌の健康維持に必要な栄養素です。

また、ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守るはたらきがあります。活性酸素は老化の原因となる物質。細胞を傷つけるほか、LDLコレステロールを酸化させ、血管が硬くなる原因となります。ビタミンCを摂って活性酸素から細胞を守ることで、老化対策につながりますよ。(※1,3,5,6)

塩分の排出を促す「カリウム」

柿は100gあたり、170mgのカリウムを含みます。

カリウムは、体内の塩分(ナトリウム)を体の外に排出するはたらきがあり、塩分の摂りすぎによるむくみの対策につながります。加工食品やインスタントラーメンなど、塩辛いものを摂りすぎてしまったときに、積極的に摂りたい栄養素です。

また、カリウムは老廃物の排出や、筋肉の活動の正常化にも関わっています。(※1,7,8)
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