ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

全粥(ぜんがゆ)とは

Photo by 稲吉永恵

全粥とは、米と水の比率を「米1:水5」にして炊くお粥のこと。そのため、全粥は「五倍粥」とも呼ばれます。主に土鍋で、生米からじっくり炊いたものを指しますよ。生米から作るほうが、米のおいしさを感じられます。

全粥と五分粥の違い

全粥のほかに五分粥と呼ばれるお粥もあります。全粥と五分粥の違いは、水分量のみ。全粥は米1に対して水5で炊き、五分粥は米1に対して水10の割合で炊いたものです。

名前だけ見ると、全粥のほうが水分が多いお粥に思えるかもしれません。実際は反対で五分粥のほうが水分が多くてごはんがやわらかく、流動食に近いです。五分粥は米と水の量から「十倍粥」とも呼ばれます。

生米から作る。全粥の基本レシピ

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調理時間 60
*米を浸水させる時間を含みません
ホッとするやさしい味わいが魅力の全粥。食べやすく、朝ごはんや夜食にぴったりです。生米からゆっくり炊きあげるため、米のおいしさが引き立ち甘味と旨味を感じられますよ。作り方はとても簡単なので、ぜひ気軽に作ってみてください。

材料(2〜3人分)

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  • 1合
  • 900cc
  • 適量

作り方

1.米の下準備をする

ボウルに水をはって米を浸している様子

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米は、炊く30分以上前に洗い、水に浸しておきます。

2.炊く

白い土鍋に米と水を入れた様子

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土鍋に、ザルにあげた米と水を入れて蓋をします。
土鍋を強火にかけた様子

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土鍋を強火にかけます。
土鍋の中の水が沸いている様子

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噴いてきたら、弱火にします。
土鍋を弱火にかけた様子

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弱火で30〜40分炊きます。

3.蒸らす

土鍋に蓋をして蒸らしている様子

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火を止めたら、そのまま10分蒸らします。

4.塩で味を調える

全粥に塩を入れる様子

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塩で味を調えてできあがりです。
お茶碗に盛った全粥と梅干し、塩こんぶ、漬物

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全粥は、米本来の甘味が引き立ちます。塩で味付けするためそのままでも十分ですが、梅干しや塩こんぶなどを添えてもおいしいです。卵を入れたりお茶で炊いて茶粥にしたりとアレンジを加えてもいいですね。

全粥の水分量の計算方法

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全粥を量を変えて作りたいとき、どのような計算方法で水の量を調整すればいいのでしょうか。全粥は米1に対して水5なので、基本は米1合に対して水5合分。1合は180ccなので、米1合で全粥を作る場合は、水分量は900ccです。

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