低カロリー・高タンパクで健康維持に効果的

ジビエ肉は、一般的な食用家畜の肉と比べて、低カロリーかつ高タンパクであることが知られています。野生という過酷な環境下で生き抜いた動物たちの体は、余計な脂肪がなく引き締まった筋肉がついていることが特徴です。

とくに昨今は、世界的に健康志向がトレンド中。健康維持に効果的なジビエ肉は、アスリートが積極的に導入するほどです。ダイエットや美容目的の食生活にも、ジビエ肉は適しています。おいしいだけではなく体にも良いのが、ジビエの大きな魅力なのです。

日本で人気のジビエ肉の種類・特徴7選

ここでは、日本で人気のジビエ肉の種類・特徴を7つご紹介します。日本には約700種類の野生鳥獣が生息していますが、狩猟できる動物は実は48種類のみ。そのなかでも、レストランや居酒屋などで見かけやすい代表的なジビエ肉をピックアップしました。

鹿

鹿肉は代表的なジビエ肉の一種です。ほかのジビエ肉と比べても脂肪が少なく、ヘルシーな食材であることが特徴です。なかでもロース部分はきめ細かくやわらかな肉質で、鹿本来の旨味を十分に味わえるといわれています。

さらにやわらかさを楽しみたいなら、筋肉繊維が細い内モモがおすすめ。薄くスライスしても、塊のままでも使いやすい部位です。ひき肉やハンバーグとして楽しみたい場合は、量が確保しやすいネックがよいでしょう。ネックはひき肉を使ったパスタとの相性も抜群です。

イノシシ

イノシシ肉は、甘くとろけるような濃厚な脂身が特徴です。赤身は味が濃く締まっており、1枚でも味覚や食感のコントラストを味わえます。なかでもイノシシ特有のやわらかさを楽しみたいなら、もっとも脂がのりやすい部位であるロースがおすすめです。

同じくバラも脂身の旨味が堪能できる部位。ロースよりもやや歯ごたえがあるため、食感も楽しめます。脂身が苦手な人にはシンタマが推奨されます。くどすぎない味わいとやわらかい肉質の良い所取りをした部位といえるでしょう。

ウサギ

ウサギ肉は、やわらかく脂肪分が少ないのが特徴です。ジビエならではの低脂質の魅力を堪能できるジビエであり、味わいはやや鶏肉に似ています。部位全体を通して、焼いても似ても満遍なくおいしい万能な食材といえるでしょう。

調理方法はほとんど鶏肉と同じであり、ごま油との相性がとくに良いとされています。シチューのような煮込み料理はもちろん、パエリアやソテーの食材としても活躍してくれます。ウサギ自体が脂肪が少ない動物であるため、脂が多い部位は貴重品として扱われます。

鴨肉は、普段から惣菜や飲食店などで食べ慣れている人も多いのではないでしょうか。日常的に口にしやすい鴨は合鴨であり、ジビエの場合は野生の鴨肉が対象になります。鴨肉は胸に脂肪が多く、旨味だけではなく深いコクがあることが特徴です。

なかでも代表的な調理法がローストやスモーク。赤身部分を残した鴨肉料理は、野性的な風味と旨味を同時に感じられて人気です。また日本ならではの楽しみ方として、鴨南蛮や鴨鍋など「出汁」として生かす方法もあります。
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