卵や牛乳のアレルギーに注意

乳児期では卵や牛乳の食物アレルギーが多いです。はじめは一日1回1さじから試しますが、症状が疑われたら、速やかに医療機関を受診してください。

卵は20分ゆでると、アレルギーの原因となる卵白アルブミンを減らせます。また、卵白アルブミンは卵白から卵黄へ移行する性質が。そのため、離乳食初期で与える卵黄は、手早く取り分けてくださいね。

牛乳は離乳食中期から使えますが、飲み物として与えるのは1歳を過ぎてからにしましょう。(※1,2,4,12)

衛生面に気をつける

子どもは細菌に対する抵抗力が弱いので、離乳食の調理は衛生面に気をつけます。生の肉、魚、卵を取り扱う前後は手を洗い、細菌汚染を避けましょう。

食品を十分加熱することも大切です。目安は中心温度75℃で1分間以上。電子レンジを使う場合も同様です。まんべんなく加熱できるように、ときどきかき混ぜるといいでしょう。(※1,13)

食べやすい形状にする

離乳食は赤ちゃんの成長や発達に応じて、食べやすい形状にします。

タンパク質の豊富な食品には、鶏ささみや白身魚など、パサつきやすいものが多いです。加熱調理をして細かくするのはもちろん、おかゆに混ぜたり、とろみをつけたりと飲み込みやすい工夫をしましょう。(※1,5,7)

タンパク質が摂れる離乳食レシピ5選

1. 【離乳食初期】ブロッコリーと豆腐のだし煮

離乳食初期でタンパク質を与えたいときにおすすめです。すりつぶしたブロッコリーと豆腐をだし汁で煮込み、水溶き片栗粉でとろみをつけるだけで、簡単に作れます。ちなみに、ブロッコリーは野菜ですが、絹ごし豆腐と同じくらいタンパク質も含む食品ですよ。(※1,14,15)

2. 【離乳食中期】ささみのグリーンシチュー

肉、野菜、牛乳が摂れる、栄養豊富なシチューです。水溶き片栗粉を入れ、十分に加熱すると、ほどよいとろみがつきます。食物アレルギーのおそれがある牛乳や枝豆は、慣れてから具材に取り入れてくださいね。牛乳の代わりに粉ミルクで作ることもできます。(※1,16)

3. 【離乳食後期】マーボー風あんかけ豆腐

豆腐、肉、野菜が一緒に摂れる主菜です。あんかけのとろみで食べやすく、離乳食にぴったり。絹ごし豆腐や豚ひき肉には鉄が含まれます。母乳育児の場合、鉄は生後6カ月頃から不足しやすいといわれているため、積極的に補給したいですね。(※1,15,17)
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