ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

離乳食にタンパク質が豊富な食材を使うのはいつから?

タンパク質が豊富な食材は離乳食初期(生後5~6か月頃)から使用できます。

離乳食初期で使えるのは、豆腐や白身魚です。離乳食中期からは鶏ささみや鶏ひき肉、離乳食後期では牛ひき肉や豚ひき肉と、使える食材は少しずつステップアップします。

離乳食は成長・発達に応じて与えるため、タンパク質の進め方を詳しく見てみましょう。(※1,2)

【時期別】離乳食のタンパク質の進め方と目安量

離乳食初期離乳食中期離乳食後期離乳食完了期
-10~15g15g15~20g
しらすや白身魚を1さじ~10~15g15g15~20g
豆腐絹ごし豆腐を1さじ~30~40g45g50~55g
卵黄1さじ~卵黄1~全卵1/3個全卵1/2個全卵1/2~2/3個
乳製品-50~70g80g100g
(※1,2,3)
※1回あたりの目安量です。タンパク質源として、いずれか1種類を与えます。
※あくまでも目安のため、赤ちゃんの成長・発達に応じて進めてください。

離乳食初期(生後5~6か月頃)

離乳食初期はつぶしがゆと野菜に慣れてから、絹ごし豆腐、白身魚、卵黄などをはじめます。加熱してなめらかなペースト状にしますが、衛生面には十分配慮しましょう。

はじめは一日1回1さじずつ、無理のないように進めます。卵黄は、固ゆでのゆで卵から手早く取り出したものを使用してくださいね。(※1.3,4)

離乳食中期(生後7~8か月頃)

離乳食中期では、鶏ささみや鶏ひき肉も使えるようになります。肉や魚なら10~15g、豆腐なら30~40g、卵黄なら1個、乳製品なら50~70gが1回の目安量です。

形状は舌でつぶせる固さにします。パサつきの気になる鶏ささみや白身魚は水分を足したり、とろみをつけたりして食べやすく工夫しましょう。(※1,5,6,7)

離乳食後期(生後9~11か月頃)

離乳食後期からは、肉や魚は15g、豆腐は45g、卵は全卵1/2個、乳製品は80gが目安です。歯ぐきでつぶせる固さを形状の目安にしましょう。

離乳食後期では脂の少ない豚肉も食べられるようになります。豚肉は薄切りを使い、加熱調理のうえ3~4mmにきざんでくださいね。(※1,8)

離乳食完了期(生後12~18か月頃)

離乳食完了期では肉や魚は15~20g、豆腐は50~55g、全卵は1/2~2/3個、乳製品は100gが目安。歯ぐきで噛める固さにして与えましょう。

離乳食完了期は手づかみ食べをする時期ですね。鶏ひき肉に片栗粉を加え、小さめの肉団子にすると手づかみ食べにぴったり。肉団子は中まで火が通っているか、確認してから与えてください。(※1,6)
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