ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

下処理がコツ。絶品オクラの天ぷら

Photo by 稲吉永恵

調理時間 10
オクラは天ぷらにするととてもおいしい食材です。歯切れのよさとねばねば食感がクセになりますよ。ワンランク上のおいしさに仕上げるには、下処理をおこなうことがとても大切。

口当たりよく仕上げるために産毛やガクを取ったり、破裂防止の切り込みを入れたりして丁寧に仕上げましょう。レシピでは天ぷら衣を手作りしますが、市販の天ぷら粉を使って調理してもOK。この記事では下処理から丁寧に解説するので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

材料(2〜3人分)

Photo by 稲吉永恵

レシピのポイント・おいしく作るコツ

コツ・ポイント

  1. オクラは穴をあけて破裂を防ぐ
  2. ガクをむいて板ずりをし、口当たりよく仕上げる
  3. 衣の材料はすべて冷やし、軽く混ぜる
オクラは、そのまま揚げると破裂するおそれがあります。包丁で切り込みを入れたり爪楊枝で穴を開けたりして下処理をしておくのが大切。また、オクラは板ずりして産毛を取ったりガクの硬い部分を取り除いたりすると、口当たりがよくなります。鮮やかな緑色もキープでき、きれいに仕上がりますよ。

天ぷらを食感よく作るには、衣の材料を冷やしておき、軽く切り混ぜてダマが残る程度で混ぜるのをやめるのがポイント。さらっとした衣を作ると、オクラとのバランスがよくなります。

作り方

1.薄力粉をふるい、衣の材料を冷蔵庫で冷やす

薄力粉をザルでふるう様子

Photo by 稲吉永恵

薄力粉はザルでふるいます。
天ぷら衣の材料

Photo by 稲吉永恵

衣の材料は、冷蔵庫で冷やしておきます。オクラの下ごしらをする前に冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。

2.オクラの下ごしらえをする

オクラを板ずりする様子

Photo by 稲吉永恵

オクラは塩(分量外)をふり、まな板の上で転がして板ずりします。サッと塩を洗い流してから、水気を拭きます。
ヘタの先をカットしたオクラ

Photo by 稲吉永恵

食べたときに口当たりが悪いため、ヘタの先の硬い部分を切リます。
オクラのガクをむく様子

Photo by 稲吉永恵

ガクをむきます。硬いヘタをぐるりと囲むガクをそぐようにむくことで、ヘタに近い部分もおいしく食べることができます。
オクラの真ん中の部分に包丁を入れる様子

Photo by 稲吉永恵

破裂を避けるため、真ん中の部分に包丁を入れます。爪楊枝で数ヵ所穴を開けてもOKです。

3.天ぷら油に火をつける

フライパンに入った天ぷら油に火をつけた様子

Photo by 稲吉永恵

フライパンにサラダ油を入れて弱火にかけます。サラダ油の量は、鍋の底から2.5㎝ほどの高さが目安です。

4.衣を作る

ボウルで卵黄を水を混ぜる様子

Photo by 稲吉永恵

卵黄と水を混ぜます。
ボウルで卵液に薄力粉を混ぜる様子

Photo by 稲吉永恵

薄力粉を半分ほど入れて突くようにして軽く混ぜてから、残りの薄力粉を入れて切り混ぜ、ダマが残る程度でやめます。

5.揚げ油の温度を確認する

天ぷら油に衣を落として温度を確認する様子

Photo by 稲吉永恵

揚げ油が170℃になったらオクラを揚げます。衣を揚げ油に落としたら、鍋の底に付いてすぐに揚がってくる状態であれば、170℃程度です。

6.オクラを揚げる

金属トレーに並んだ打ち粉をしたオクラ

Photo by 稲吉永恵

オクラに打ち粉(分量外)をし、粉を軽く払っておきます。
オクラを衣にくぐらせる様子

Photo by 稲吉永恵

オクラを衣にくぐらせます。
天ぷら油にオクラを入れたもの

Photo by 稲吉永恵

揚げ油に入れ、さわらないようにして1分ほど揚げます。一度にたくさん入れず、5本程度にすることで温度が一定に保て、きれいに揚げあがります。
天ぷら油でオクラを揚げる様子

Photo by 稲吉永恵

はじめはたくさんの気泡がたち、パチパチと高い音がします。途中で1〜2度オクラを裏返してください。
天ぷら油からオクラの天ぷらをあげる様子

Photo by 稲吉永恵

衣から出る気泡が小さくなり、油の音が低くなれば揚げあがりです。持ち上げたら、少し軽くなってきますよ。軽く振って油を落としてから、オクラを取り出します。

7.揚げ物バットに取り出す

揚げ物バットに取り出したオクラの天ぷら

Photo by 稲吉永恵

キッチンペーパーをしいた揚げ物バットにあげて、油を切ります。

8.レモンを添えてできあがり

皿に盛られたオクラの天ぷら

Photo by 稲吉永恵

器に盛り付け、塩やレモンを添えてできあがりです。

レシピのQ&A

質問回答
1. オクラの下ゆでは必要?不要
生でも食べられるオクラは、生のまま短時間で揚げることでシャキッとした歯切れのよい食感に仕上がる
2. 衣の硬さの調整方法は?レシピの衣は軽めの食感
しっかり衣をつけて硬めの食感にしたい場合は、小麦粉を130〜150gに増やす
3. 衣が余ったら?ほかの具材も一緒に揚げるのがおすすめ
オクラと旬が重なるとうもろこしやみょうがを揚げてもGOOD

オクラの天ぷらは下処理をして、ワンランク上の味に!

Photo by 稲吉永恵

オクラの天ぷらは、下処理をおこなうことで仕上がりに大きな差が出ます。密生する産毛を取ったり、ガクの硬い部分を取り除いたりすることで、口当たりよくおいしく仕上がりますよ。また火が通りやすいオクラは、短時間で揚げるのが大切。揚げすぎは食感が悪くなるので注意してください。

オクラの天ぷらをサクッと軽く仕上げるには、手際よく作るのも大切です。野菜ソムリエが紹介するポイントを踏まえて、材料をすべて準備して挑戦してみてくださいね。

編集部のおすすめ