アレルギー症状を緩和する「EPA」

たらこに含まれるEPAは100gあたり520mgです。EPAの主成分は、n-3系の多価不飽和脂肪酸で、体内では作ることができません。そのため食品から積極的に摂取したい成分です。

EPAにはアレルギーを促進する酵素を阻害するはたらきがあり、アレルギー症状を緩和する作用が期待できますよ。(※7,8)

血液をサラサラにする「DHA」

たらこには、DHAが100gあたり600.0mg含まれています。

DHAはn-3系の多価不飽和脂肪酸で、体内ではEPAから生成することができます。血管や赤血球の細胞膜をやわらかくするはたらきがあるため、血流をよくする作用がありますよ。(※9,10)

たらこの栄養価をほかの魚卵と比べると

カロリーたんぱく質量脂質量糖質量
たらこ131kcal24.0g4.7g0.4g
明太子121kcal21.0g3.3g3.0g
いくら252kcal32.6g15.6g0.2g
数の子139kcal25.2g6.7g0.2g
(※1,11,12,13)
たらこの栄養価をほかの魚卵と100gあたりで比較してみましょう。カロリーと脂質に関しては、一番低いのが明太子、続いて2番目に低いのがたらことなっています。

糖質はいくらや数の子と比較するとやや高いですが、明太子と比較するととても低いことがわかりますね。たんぱく質量はいくらや数の子には劣りますが、明太子より多く含んでいます。

【Q&A】生のたらこと焼きたらこはどっちが栄養豊富?

A:焼きたらこ100gあたりのカロリーは158kcal、たんぱく質量は28.3g、脂質量は6.1g、糖質量は0.5gです。生のたらこと比較するとやや多い値になっています。

焼くことで、より栄養がギュッと詰まった食材になりますよ。生臭さも軽減されるので、食べやすくなるのもうれしいポイントですね。(※1,14)

【Q&A】たらこを一日に食べてよい量はどれくらい?

A:食塩の一日あたりの目標量は成人の男性で7.5g、女性で6.5gです。

たらこには、100gあたり4.6gの食塩が含まれています。ほかの食材からの食塩量も考えると、たらこは多くても一日に小1本(25g)程度にとどめるのがおすすめですよ。(※1,7,15)

【Q&A】たらこを食べすぎるとどうなる?

A:たらこを食べすぎると、前述したように塩分の摂り過ぎにつながります。

また、たらこにはプリン体と呼ばれる成分が含まれています。プリン体は、体内で代謝され尿酸という物質に変化します。この尿酸がたくさん体の中にたまると結晶化して、関節に炎症を起こしてしまうことがありますよ。たらこは食べすぎないように気を付けましょう。(※7,15,16,17,18)
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