胃腸に負担が少ないメニューを選ぶ

夏バテ中は、自律神経の乱れや冷えなどにより、消化機能が低下していることがあります。食欲低下、下痢、栄養不足を引き起こしてしまうおそれがあるため、消化のしやすいメニューを選ぶようにしましょう。

前述の通り、冷たいものを食べすぎると胃腸に負担がかかってしまいます。主食はおかゆやリゾット、温かいうどんなどがおすすめ。脂質は消化吸収に時間がかかってしまうので、鶏ささみ肉や白身魚、半熟卵のような消化しやすいものを選ぶと良いですよ。(※2,3,5,16)

なるべく3食を欠かさない

夏バテ中は、3食しっかり食べることができない……ということもあるかもしれません。しかし食事を抜いてしまうと栄養不足となり、回復が遅くなる悪循環となってしまいます。

たくさんの量を食べることがむずかしいときには「食事の質」を重視し、少量でも栄養価の高いものを選びましょう。必要な栄養を摂るためには、複数回に分けて食べるのもおすすめです。(※5)

食欲増進の工夫を

食欲がわかないときには、食欲増進が期待できる香辛料や香味野菜を使うのもおすすめです。カレー粉やこしょう、しょうがを使った料理にしたり、薬味にねぎやしそを添えたり、少しでも食欲をアップさせる工夫をしましょう。

クミン、コリアンダー、ナツメグといったスパイスは、消化液である胃液の分泌を増加させます。胃腸の蠕動運動を促し、腸での栄養吸収力がアップ。効率よく栄養を吸収するには、スパイスも上手に活用してみてください。(※5,17)

【夏バテを感じたら】おすすめの食べ物

おすすめの食べ物

  1. 豚肉
  2. ゴーヤ
  3. トマト

豚肉

ビタミンB1が不足すると、エネルギーをうまく作ることができなくなり、食欲不振、疲労、だるさといった夏バテの症状が出てしまいます。ビタミンB1やたんぱく質が豊富な豚肉で、しっかりと身体に栄養を補給しましょう。

豚肉の部位は、脂質の少ないヒレやももがおすすめです。さらに、ゆでることで余分な脂質を減らせます。豚しゃぶサラダは、さっぱり食べられる疲労回復メニューです。(※5,14,18)

暑さでたくさんの量が食べられないときには、少量でも栄養価の高い卵がおすすめです。良質なたんぱく質の証、アミノ酸スコアは満点の100!体内での消化・吸収率も高く、効率的にたんぱく質を摂ることができます。

加熱しすぎると消化が悪くなってしまうので、固ゆでにするより半熟状態がベスト。おかゆに加えるときも、ふわふわに仕上げると良いですよ。(※14,19)
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