ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

栄養不足が夏バテの原因に。食事で対策しよう!

夏バテの原因には、室内外の急激な温度差の繰り返しで起こる自律神経の乱れ、水分や塩分の不足による脱水状態、暑さや食欲不振で生じる栄養不足などがあります。

また、夏は冷たいものを食べる機会が多くなりがちです。胃腸が冷えて消化機能が低下すると栄養の吸収が妨げられ、夏バテにつながることも……。

夏バテと食事は密接に関係しますが、夏バテを対策するためには、どんな食事を摂ればいいでしょうか。食事のポイントを詳しく見ていきましょう。(※1)

夏バテしないための食事のポイント

食事のポイント

  1. 炭水化物に偏った食事を避ける
  2. 肉・魚のたんぱく質をしっかり摂る
  3. 野菜・果物からビタミンやミネラルを摂る
  4. 冷たいものばかり食べない

炭水化物に偏った食事を避ける

暑いときの食事はそうめんやざるそばだけで済ませがちですが、麺類ばかりを食べると栄養バランスが偏ってしまいます。たんぱく質や野菜が不足しないように肉、魚、野菜、果物などいろいろな食品を摂るようにしましょう。

食欲がでないときは、酢やレモン汁で料理に酸味をプラスするといいですよ。香辛料や薬味を活用するのもありです。(※2)

肉・魚のたんぱく質をしっかり摂る

たんぱく質は筋肉を作り、体調維持に必要です。肉や魚、卵、大豆製品に多く含まれます。とくにヒレ肉やもも肉、鶏ささみは脂身が少ないのでおすすめです。

筋肉は体内で多くの水分を含んでおり、タンクのような役割をするといわれていますよ。こまめな水分補給だけでなく、たんぱく質の補給も意識するといいでしょう。(※3,4)

野菜・果物からビタミンやミネラルを摂る

野菜や果物には夏バテ対策で摂りたい、ビタミン・ミネラルが豊富です。ビタミンB1はエネルギー生成に欠かせません。ビタミンCは抗酸化作用があり、紫外線やストレスの対策に役立ちます。また、汗から流出するカリウムやカルシウムなどのミネラルも、しっかり補いましょう。

ところで、夏バテに夏野菜がいいと聞いたことはありますか。夏野菜からは水分とともにカリウムが摂れ、熱のこもった体を冷やすといわれていますよ。(※2,3,5)

冷たいものばかり食べない

夏は冷たいものを食べたり、飲んだりしたくなりますよね。冷たいものばかりを食べると、胃腸が負担がかかってしまいます。そして胃腸が冷えると消化機能が低下して、さらなる食欲不振・栄養不足を招く悪循環に……。

暑いからといって、冷たいものばかりの食生活はおすすめできません。温かいスープやみそ汁なら胃腸への負担が少ないので、上手に取り入れてみてくださいね。(※1,2)
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