
ライター : 渡辺 りほ
管理栄養士
学校給食センターにて、管理栄養士として献立作成や食に関する指導に従事した経験から、子どもたちだけでなく幅広い世代への「食育」に興味を持つ。現在は在宅WEBライターとして、栄養学…もっとみる
めまいの種類や原因をチェック
この記事ではめまい対策に役立つ栄養素をご紹介しますが、特定の食べ物でめまいが改善するわけではありません。また、めまいは主に内耳の障害によって起こりますが、要因はさまざまで、脳の障害が原因である場合もあります。ひどいめまいがある場合は、自己判断せず医師に相談してくださいね。
めまいの症状や原因は、内耳の障害が原因の回転性めまい、脳の障害が原因の浮動性めまい、加齢や貧血によるめまい(立ちくらみ)の3つに分けられます。なぜめまいが起こるのか、要因別にチェックしていきましょう。(※1)
めまいの症状や原因は、内耳の障害が原因の回転性めまい、脳の障害が原因の浮動性めまい、加齢や貧血によるめまい(立ちくらみ)の3つに分けられます。なぜめまいが起こるのか、要因別にチェックしていきましょう。(※1)
1. 内耳の障害からくる「回転性めまい」
自分の体や周囲がぐるぐると回っているように感じるめまいを、回転性めまいと言います。回転性めまいの主な原因は内耳の障害です。内耳にある三半規管は体の動きや回転をとらえる役割があり、三半規管が障害されるとめまいにつながります。また、耳鳴りや音の聞こえづらさなどの症状が同時に出る場合も。
また、回転性めまいは過労や睡眠不足が原因になるほか、更年期をきっかけに起こりやすい症状です。(※1)
また、回転性めまいは過労や睡眠不足が原因になるほか、更年期をきっかけに起こりやすい症状です。(※1)
2. 脳の障害が原因となる「浮動性めまい」
体がふわふわ、ふらふらとするようなめまいを浮動性めまいと言います。体の平衡や位置感覚の情報が伝えられる部分である、脳の大脳皮質が障害されると、浮動性めまいが起こります。脳の障害により起こるめまいは手のしびれやふるえなどの症状が同時に出る場合もあり、注意が必要です。
また、内耳にある、重力や加速度をとらえる役割のある耳石器の障害も浮動性めまいの原因のひとつです。(※1)
また、内耳にある、重力や加速度をとらえる役割のある耳石器の障害も浮動性めまいの原因のひとつです。(※1)
3. 加齢や貧血によるめまい(立ちくらみ)
代表的なもに起立時の血圧低下による「立ちくらみ」があります。これは血圧が下がり、脳の血液量が一時的に減ると起こります。自律神経の乱れや加齢により、血圧を保つ機能が低下することが原因です。
また、栄養不足による貧血にも注意が必要。血液中に含まれるヘモグロビンは酸素運搬に関わっており、貧血によってヘモグロビンが減るとめまいや立ちくらみのほか、失神につながるおそれが。(※1,2,3,4,5)
また、栄養不足による貧血にも注意が必要。血液中に含まれるヘモグロビンは酸素運搬に関わっており、貧血によってヘモグロビンが減るとめまいや立ちくらみのほか、失神につながるおそれが。(※1,2,3,4,5)
そのほか、ストレスからくる「心因性めまい」にも注意が必要
内耳や脳の障害が見られない場合は、心因性めまいかもしれません。自律神経の乱れやストレスが内耳や脳幹に影響し、めまいにつながる場合があります。
心因性めまいの自覚症状は、回転する感覚や目の前が暗くなる間隔など、さまざまです。耳鳴りや不眠など、自律神経に関わる症状が伴うことも。(※2,3)
心因性めまいの自覚症状は、回転する感覚や目の前が暗くなる間隔など、さまざまです。耳鳴りや不眠など、自律神経に関わる症状が伴うことも。(※2,3)
めまい対策で意識して摂りたい栄養素
ビタミンB群(自律神経を整える)
前述したように、自律神経が乱れると心因性めまいや立ちくらみにつながるおそれが。正常な自律神経を維持するのにビタミンB群が役立ちます。
ビタミンB1は中枢神経や末梢神経の、パントテン酸は自律神経のはたらきを維持してくれます。また、ビタミンB12は神経細胞の修復に関わる栄養素です。(※3,6,7,8)
ビタミンB1は中枢神経や末梢神経の、パントテン酸は自律神経のはたらきを維持してくれます。また、ビタミンB12は神経細胞の修復に関わる栄養素です。(※3,6,7,8)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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