ほかの麺類と比べると

そうめんとほかの麺に含まれる塩分量を、100gあたりで比較してみましょう。

・そば(乾麺)の塩分量……2.2g
・そば(ゆで)の塩分量……0.1g

・ひやむぎ(乾麺)の塩分量……3.8g
・ひやむぎ(ゆで)の塩分量……0.2g

・うどん(乾麺)の塩分量……4.3g
・うどん(ゆで)の塩分量……0.5g

・中華麺(生)の塩分量……1.0g
・中華麺(ゆで)の塩分量……0.2g

・スパゲッティ(乾麺)の塩分量……0g
・スパゲッティ(1.5%食塩水ゆで)の塩分量……1.2g

食塩水でゆでることが一般的なスパゲッティ以外は、ゆでたあとの麺の塩分量が少なくなります。その理由は、乾麺の塩分がゆでる際に湯に溶けだすため。乾麺と比べてぐっと塩分は少なくなりますが、ゆでた麺の塩分量もゼロではないので気をつける必要があります。(※6,7)

そうめんつゆの塩分量はどれくらい?

ストレートのめんつゆを使う場合では、1食分を約80gとすると、塩分量は約2.6gです。

一方で淡口しょうゆ、みりん、砂糖、かつお節でつゆを手作りする場合、1食分を約80gとすると、塩分量は約2.2g

いずれにしても、そうめんのつゆを飲み干すと、塩分摂取量が一気に上がってしまいます。減塩のためには、つゆを飲むのは避けましょう。(※6,8)

※手作りそうめんつゆの塩分量については、一般的なレシピから算出し独自に計算したものです。

そうめんの塩分は高い?ゆでると抜ける?

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人男性で一日あたり7.5g未満、成人女性で6.5g未満を塩分摂取の目標量として定めています。そうめん1人前の塩分量は2.9gなので、男女ともに1食あたりの目標量を上回ります。

また、そうめんをゆでると湯に塩分が溶けだしますが、なくなるわけではありません。1人前あたりのゆでたそうめん(225g)そのものの塩分は、約0.5g。気になる方は、ゆでたあとにしっかりめに水洗いをしましょう。(※1,6,7,9,10)

離乳食でそうめんを使うとき、塩分量に注意が必要?

そうめんは、離乳食初期(5~6か月ごろ)から取り入れることができます。小麦を原料とするため、つぶしがゆや野菜のすりつぶしに慣れてから試してみてくださいね。初めて食べさせるときはひとさじずつ様子をみながら進めましょう。

離乳食に使うときは、標準よりも長めにゆでたあとにしっかり水洗いして、なるべく塩分を落とします。また、無塩のそうめんを使うのも便利ですよ。(※10,11)

塩分を摂りすぎるとどうなる?

塩分(ナトリウム)の摂りすぎは、血圧の上昇やむくみにつながるほか、健康を損なうリスクが高まるおそれがあります。前述したように、塩分摂取量は目標量として成人男性で一日あたり7.5g未満、成人女性で6.5g未満と設定されています。

減塩意識の高まりから、以前より塩分摂取量は減少しているものの、実際の摂取量は男性で平均11g、女性で9gと多いです。健康維持のためにも、塩分摂取量を減らす、ナトリウムを排出を促すカリウムを多く摂るなど意識しましょう。(※9)

そうめんの塩分を減らすコツ3つ

たっぷりの湯でゆでる

前述しているように、乾麺の塩分はゆでる際に溶けだします。ゆでるときはなるべくたっぷりの湯でゆでるようにしましょう。特に気になる場合は、ゆでたあとにさらに水洗いして塩分を落とすようにするのがおすすめですよ。(※7,10)
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