5. 具材を加えて混ぜる

Photo by 宮本信義

2でまとめておいた具材を一度に加えて、ごはんをつぶさないよう軽く押さえながら、やさしく混ぜます。

「今回は木べらを使いましたが、お玉のお尻部分を使ってもいいですね」

6. 香りづけにしょうゆを加えて仕上げる

Photo by 宮本信義

具がまんべんなく混ざったら、香りづけのしょうゆを加えます。軽く混ぜ合わせればできあがりです!

パラパラの春色チャーハンは、具材それぞれの食感も楽しい

Photo by 宮本信義

パラパラっと音が聞こえてきそうな春色のチャーハンのできあがり!具材ひとつひとつの味わいや、ねぎ油、卵、紹興酒、しょうゆといろいろな香りのバランスも絶妙です。

「IHは持ち上げると火が消えるので、鍋をふるのではなく、木べらやお玉の背を使ってやさしく混ぜてくださいね。

菜の花をほうれん草にしたり、ちりめんじゃこを缶詰のホタテに変えたりしてもいいでしょう。たくあんがしょっぱい場合は、5〜10分水につけて塩抜きしてくださいね。

また、フライパンの中央が盛り上がっていると油がふち部分に回ってしまうので、できたら中央が少しへこんでいるか、平らなフライパンを使ってください。

そうそう、2人分作りたい場合は、材料を2倍にするのではなく、手間はかかるけれど1人分ずつ作ったほうがおいしく仕上がりますよ」

チャーハン作りのポイントをおさらい

  1. 具材は一度に入れる
  2. 温かいごはんを使う
  3. 炒め油にねぎ油を使う
  4. フライパンを十分に熱してから炒める

【おまけ】ねぎ油の作り方

Photo by 宮本信義

材料

・ラード油またはサラダ油……600cc
・長ねぎ(青い部分)……180g
・玉ねぎ(くし切り)……90g
・しょうが(薄切り)……40g

作り方

1. 油、長ねぎ、玉ねぎ、しょうがを加え、弱火でじっくり煮込む
2. 香味野菜が焦げ始めたら、火から下ろす(600ccで20分目安)
3. 油を濾せば完成

「玉ねぎを加えることで、甘みも感じるおいしい油になります。ラードのねぎ油をチャーハンに使う場合は、少し重たく感じるので、植物油と1:1の割合で使うといいですよ」

ねぎ油は冷蔵庫で2週間、常温でも1週間保存できます。ラードで作るとコクたっぷりに仕上がるので、チャーハンや野菜炒めに。サラダ油で作ると軽い仕上がりになるので、副菜作りに最適です。

プロならではのひと手間によって、見違えるほどおいしく仕上がります。パラパラなチャーハンを食卓に並べて、家族を驚かせてみてはいかがでしょう。

取材・文/古川あや
撮影/宮本信義

取材協力
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