ライター : taki

料理家

みりんは種類ごとに効果が違う?上手に使い分けしよう

Photo by macaroni

みりんの種類分類アルコール価格の手頃度活用法
本みりん酒類12〜14%★☆☆煮物や照り焼きなどしっかり加熱して使える
みりん風調味料非酒類1%未満★★★たれに非加熱で使える
発酵調味料(みりんタイプ調味料)非酒類8〜20%★★☆塩分も加えたいときに加熱して使える
みりんはアルコール度数や原材料、製法などの違いにより、「本みりん」「みりん風調味料」「みりんタイプ調味料」の3種類に分類されます。それぞれの特徴に合わせて目的別に使い分けましょう。この記事では効果の豊富な「本みりん」について詳しくご紹介します。

みりんの効果その1|魚や肉など食材の臭みを和らげる

1. 電子レンジで簡単!カレイの煮付け

調理時間:15分

電子レンジを使うカレイの煮付け。耐熱ボウルにみりんと調味料を入れて6分加熱するだけでできあがります。時間がないけれど臭みのない魚の煮付けを作りたいときにおすすめ。しっかりとアルコール分がとんだことを確認してから盛りつけましょう。

食材の臭みを和らげる効果とは?

  1. みりんのアルコールの蒸発と同時に臭み成分を取り除く

みりんの効果その2|食材の煮崩れ防止に役立つ

2. 丁寧に作る。ごろっと食感の肉じゃが

調理時間:30分

基本の肉じゃがを丁寧に作ってみましょう。アクを取りながら時間をかけて煮ることで、野菜の甘みや牛肉の旨味を引き出せますよ。煮崩れしないごろっとじゃがいもがおいしい定番のひと品です。

食材の煮崩れを防ぐ効果とは?

  1. みりんに含まれる糖分とアルコールが、でんぷんの流出を防いだり食材の形を保ったりする(※1)

みりんの効果その3|素材本来のコクや旨味を引き出す

3. 漬けたら焼くだけ。鮭のみりん漬け焼き

調理時間:20分(※漬け込む時間は含みません)
保存期間:冷蔵で2〜3日

鮭をみりん漬けにして、あとは焼くだけでできあがる簡単レシピ。調味料はしょうゆとみりんのふたつだけでOKです。みりんに漬け込むことでこってりコクや旨味のある味に仕上げましょう。半日以上しっかり漬けてからフライパンで焼くとおいしいですよ。

素材のコクや旨味を引き出す効果とは?

  1. 原料の米に含まれるアミノ酸や有機酸に、コクや旨味を加える作用がある(※1)

みりんの効果その4|まろやかで上品な甘味をプラス

4. おうちで絶品。ふわふわ卵の親子丼

調理時間:15分

定番の親子丼を上手に仕上げてみませんか?コツをおさえれば卵が固くならず、ふわふわな食感に。鶏もも肉や玉ねぎなどオーソドックスな材料で作ってみましょう。まろやかな甘みが絶品。火加減に注意すれば、だし汁も濁らずきれいな親子丼ができあがりますよ。

まろやかで上品な甘味を加える効果とは?

  1. みりんには複数の糖類が含まれているため、砂糖と比べるとまろやかな甘味になる(※1)

みりんの効果その5|てり・つやで見栄えよく仕上げる

5. フライパンでジューシー。鶏もも肉の照り焼きチキン

調理時間:20分

フライパンで作る照り焼きチキン。鶏もも肉と基本調味料があれば簡単にできあがります。焼き方のコツや火加減をチェックして、ジューシーでしっかりつやのある理想的な照り焼きチキンに仕上げましょう。

てり・つやで見栄えよく仕上げる効果とは?

  1. みりんに含まれる糖類が食材の表面に膜を作ることでてりやつやを出す(※2)

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