塩分の排出を促す「カリウム」

体に必要なミネラルのひとつ、カリウムはほうれん草100gあたりに690mg含まれています。

カリウムは細胞内液に存在し、浸透圧を調節する、体液のpHバランスを保つといったはたらきがあります。神経の興奮や筋肉の収縮にもかかわっていますよ。カリウムはナトリウム(塩分)を体外に排出する作用があることから、塩分の摂り過ぎによるむくみ対策に役立ちます。(※1,7,8)

便秘対策に欠かせない「食物繊維」

便秘対策に役立つ食物繊維。ほうれん草には100gあたり2.8g含まれています。

食物繊維とは、消化酵素により分解されず、大腸まで届く成分です。水溶性と不溶性に分類され、それぞれ異なる作用があります。

水溶性食物繊維は腸内をゆっくり移動するためおなかがすきにくく、糖質の吸収をゆるやかにするはたらきが。不溶性食物繊維は、水分を吸収して腸を刺激し、ぜん動運動を促してくれますよ。(※1,9,10)

ダイエット中にほうれん草を食べる際のポイント

ポイント

  1. バターや調合油などの使い過ぎに要注意
  2. 味つけが濃くなり過ぎないように

バターや調合油などの使い過ぎに要注意

ダイエット中は、カロリーの高い油脂類の使い過ぎに気をつけましょう。ソテーや風味づけに使うバターのカロリーは、大さじ1杯(12g)で86kcal、小さじ1杯(4g)で29kcalです。

また、サラダ油(調合油)では、大さじ1杯(12g)で106kcal、小さじ1杯(4g)で35kcalのカロリーが。油を使う際は計量スプーンで計り、必要以上に使わないようにしましょう。(※1,11)

味つけが濃くなり過ぎないように

塩分の多い食事は、ダイエット中にも、日常的にもおすすめできません。前述したように、塩分の摂り過ぎはむくみの原因となるほか、血圧の上昇にもつながります。

一日に摂る食塩の目標量は、男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。しょうゆ大さじ1杯(18g)の塩分量は、2.6gほどになります。

目分量で使っていると、思った以上に塩分を摂取していることも。油脂類と同じように、味つけには計量スプーンを使いましょう。素材の味を楽しめるような薄味を意識してくださいね。(※1,8,11,12,13)

ほうれん草のカロリーをオフする方法

ほうれん草をヘルシーにいただくために、調理法や味つけをシンプルにしましょう。さっとゆでてかつお節と和える、スープやみそ汁に入れる、スムージーにするなどの方法があります。

また、カロリーを抑えるには、調理油を控えるのがおすすめですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ