ライター : みっこ

健康マニア/ママwebライター

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お盆の伝統的な食事メニューは精進料理

肉や魚などの動物性の食材を使わない精進料理は、主に野菜や豆類、海藻や果物で作られます。五味と呼ばれる、甘味・酸味・塩味・苦味・辛味をバランスよく取り入れ、五法という、生・煮る・焼く・蒸す・揚げる この5つの調理法を用いて、調和を取りながら食材の持つ自然の味を活かすのが精進料理の特徴です。

お盆の伝統的な食事メニューは、仏教の教えである生き物の殺生が禁じられていることから、動物性の食材を使わない精進料理を供えます。献立は、一汁五菜のご飯・味噌汁・煮物・和え物・炒め物が一般的です。

お盆の食事メニューは地域ごとに違う

お盆の食事メニューは、地域の特産品や野菜を使うことが多く、郷土色を楽しめます。例えば、北海道では赤飯、京都では海藻のアラメの煮物、沖縄ではゴーヤーの酢の物などをお供えすることがあります。日常生活ではあまり精進料理を食べる機会がないので、お盆の期間に地域色豊かな精進料理を楽しむのも良いですね。

伝統的なお盆の食事を作るなら。控えたほうが良い食材一覧

名称食材
三厭(さんえん)肉・卵・魚
五葷(ごくん)にんにく・玉ねぎ・長ねぎ・ニラ・らっきょう

三厭(さんえん)

仏教では、獣類・鳥類・魚類を三厭(さんえん)と呼びます。精進料理は三厭に当たる肉・卵・魚など動物性の食品は使いません。仏教には「五戒」という教えがあり、そのなかに動物の殺生を禁じる内容があります。この教えをお盆の間も守るべきとして、三厭は避けられてきました。

五葷(ごくん)

辛味や成分、においが強い食材は五葷(ごくん)や五辛(ごしん)と呼ばれ、食べると煩悩を刺激すると伝えられています。五葷に当たる食材は主に、にんにく・玉ねぎ・長ねぎ・ニラ・らっきょうなどの野菜で、三厭と同様に、お盆には避けられてきました。

現代のお盆の食事メニューは厳密でなくてもOK

昔はほとんどの家庭で実践されてきたお盆の風習ですが、現代では仏教の教えに従って食事メニューを決めることが少なくなり、故人やご先祖様に好きな物を食べてほしいと願って、生前の好物や家庭料理をお供えすることが多くなってきています。

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