【白い】いちご3種

【初恋の香り】(山梨県)

「初恋の香り」は白いいちごの草分けとなった品種です。山梨県の種苗会社「三好アグリテック」と福島県の育種者によって共同開発されました。熟しても赤くならず、果皮は白色から淡いピンク色。甘い桃のような香りで、酸味が少なく糖度が高いのが特徴です。「初恋の香り」は、初恋をしたときの気持ちや頬がピンク色に染まるイメージから名付けられました。

【ミルキーベリー】(栃木県)

ミルキーベリーは、「初恋の香り」を元に開発された栃木県オリジナルの白いちごです。果皮が黄色みをおびた白色で種は赤色に着色するのが特徴。酸味が少なくまろやかな甘さです。

本格的に苗の販売が始まったのが2020年からで、まだ広く流通していませんが、とちおとめやスカイベリーなどのいちごと紅白で組み合わせて、贈答用としての需要が高いですよ。

桃薫

「桃薫(とうくん)」は、農研機構である野菜茶葉研究所と北海道農業研究センターが共同で育成した品種です。桃のような香りの野生種「F. nilgerrensis」を交配して生まれたことから、桃のような香りが最大の特徴。

ココナッツや甘いカラメルのような成分も含み、風味豊かですよ。果皮は薄いピンク色からオレンジがかったサーモンピンク色で、甘味と酸味のバランスがよい味わいです。果肉がやわらかいため、輸送には向いていません。

おいしいいちごの食べ比べはいかが?

見た目は似ていても、いちごは品種によって大きさや味が異なります。毎年のように新たな品種が誕生し、特定地域のみで流通しているものも多数。いちご狩りで味わうこともできるので、気になるいちごを食べに出かけてみるのもおすすめです。いろいろないちごを味わって、お気に入りを見つけてくださいね。
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