ライター : いとう まさと

WEBライター

ネギの品種は500種類以上

ネギは多くの方にとってなじみ深い野菜ですが、その種類は意外と多く、全部で500種類以上あるといわれています。

ネギは「ユリ科ユリ属」または「ネギ科ネギ属」に属する野菜です。しかし、ユリ科なのかネギ科なのかということは植物分類学上のテーマで、食べる側にとって大きな問題になることは少ないでしょう。

ネギのようでネギではないもの

ネギとよく似た野菜にアサツキ(浅葱)やワケギ(分葱)がありますが、これらは厳密にはネギとは別種の野菜です。

アサツキはネギとは独立した種類で、もともとは山菜の一種。辛味が強く、薬味として用いるのにぴったりで、山形県では伝統的な野菜として親しまれています。

ワケギはネギとタマネギの雑種、あるいは独立種とされていて、クセや辛味が少なく、香りも強くないのが特徴です。

ネギは大きく分けると2種類

白ネギ(根深ネギ)

白ネギは読んで字のごとく、白い部分をメインに食す種類で、おもに東日本で親しまれています。土を寄せて根元に日が当たらないようにして、白い部分が多くなるように育てるのが特徴です。

白ネギは火が通るとトロッとした食感になり、甘味を感じられるようになります。そのため、鍋や煮込み料理にしたり、串焼きにするのにぴったり。細かく刻んで薬味にしてもおいしいですよ。

青ネギ(葉ネギ)

青ネギ(葉ネギ)はおもに関西で親しまれているネギの種類。白ネギのように白い部分はなく、根元まで青いのが特徴です。青ネギには、京都の「九条ネギ」や福岡の「万能ネギ」、「やっこネギ」「芽ネギ」などの種類があります。

青ネギは香りが良く、炒め物や薬味に使うのが一般的。彩りが欲しいときに、細かく刻んで散らすだけでも、料理の表情が豊かになりますよね。

白ネギ(根深ネギ)の種類

千住ネギ

一般にスーパーで見かける「白ネギ」や「長ネギ」の代表的な品種が「千住ネギ」です。現在では全国で売られている品種ですが、昔はおもに関東で栽培され、食されていました。

千住ネギはどんな料理にも幅広く利用できます。とくに品質がよいものは煮崩れしにくいといわれているので、鍋や煮物、汁物に使うのもおすすめです。

下仁田ネギ

群馬県下仁田町の特産品である「下仁田ネギ」は、その特性上、下仁田以外の地域ではほとんど栽培されていません。一般の白ネギよりも太く短く、枝分かれも少ないのが特徴です。

生では辛味が強いため食べられませんが、熱を通すと特有の甘味・コクが引き出されます。そのため、すき焼きや鍋物に使うのがおすすめですよ。
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