ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

柑橘系フルーツはなんと160種類以上!

柑橘とはミカン科ミカン(カンキツ)属の総称。温州みかんやオレンジ、グレープフルーツなどが含まれますが、さらに細かく分類され、総数は160種前後に及びます。この記事では、野菜ソムリエがミカン(カンキツ)属の種類別におすすめの品種をご紹介♪ 温州みかんは、時期によってさまざまな種類や品種があることも要チェックですよ!

柑橘フルーツ:みかんの種類と特徴

みかん類に含まれるのは、温州みかんや紀州みかん、カラマンダリンなど。食卓にのぼることが多い、おなじみの種類ですね。また、薄皮みかんと呼ばれるタチバナやポンカンもみかん類の仲間になります。
品種名味わい大きさ
温州みかん甘め11月〜2月
紀州みかん酸っぱめ12月
ポンカン甘め1月〜2月
カーブチーバランス10月〜11月

温州みかん

愛媛みかん、三ケ日(みっかび)みかん、有田みかんなど産地名がついたものや、ハウスみかんの総称が温州みかんです。栽培方法や出荷時期によって呼び名が変わり、9~10月ごろ出荷のものは極早生(ごくわせ)、10~12月ごろは早生(わせ)、11~12月ごろは中生(なかて)、1月以降のものは晩生(おくて)と呼ばれます。

紀州みかん

紀州みかんも地域名がついていますが、温州みかんとは別の種類です。直径が5cmほどと小さく、酸味は強め。各房には種を持っています。約700年前に中国から伝来し、熊本で栽培されていたみかんが1574年ごろ紀州・有田に伝わり、栽培が盛んになりました。桜島で栽培されている桜島みかんは同品種です。

ポンカン

ポンカンは主に愛媛県、鹿児島県など温暖な地域で作られています。強い甘味と香りを持ち、枝とつながる果梗部(かこうぶ)が出っ張り、お尻の部分である果頂部(かちょうぶ)がへこんでいることも特徴。じょうのう(房を包んでいる皮)は薄くやわらかいので、そのまま食べられますよ。外皮も簡単にむくことができます。

カーブチー

カーブチーは独特の風貌をした沖縄固有種のひとつです。ごつごつした分厚い緑色の皮を持っており、温州みかんよりひと回り小さめ。食べられる部分は少なめですが、すっきりした甘さと素朴な味わいを楽しめます。「カーブチー」は沖縄の方言で「皮が厚い」の意味。名が体を表しているみかんです。
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