祖母の香

※写真はイメージです

突然変異種として発見された「祖母の香」。名称は、宮崎県境にある「祖母山」に由来しています。形状は一般的なかぼすと比べるとやや小ぶりで、果実に放射線状のしわがあり、ヘタの反対側には丸いくぼみがありますよ。種がきわめて少ないことが大きな特徴で、皮が薄く果汁が多いです。

柑橘フルーツ:タンゴールの種類と特徴

タンゴール類は、オレンジの香りと甘味が特徴。みかんとオレンジを交配させた種類です。国内で栽培されているものが多く、清見(きよみ)やせとか、はるみ、タンカンもその仲間。果梗部がぽこんとでっぱっているデコポンもタンゴールです。
品種名味わい大きさ
清見バランス2月〜4月
はるみ甘め2月〜3月
津之輝甘め1月〜2月

清見

清見は、アメリカ産オレンジと温州みかんを親に持つ、初の日本産タンゴール種です。香りはオレンジなのに味は温州みかん!皮は厚めなので、ナイフでカットしていただきましょう。旬は2月から4月いっぱいですが、もっともおいしい時期は3月。愛媛や和歌山のほか、佐賀や広島でも栽培されています。

はるみ

清見タンゴールとポンカンから生まれた品種です。高い糖度とほどよい酸味が特徴で、「じょうのう」(房を包んでいる皮)が薄いためそのまま食べられますが、果肉はしっかり。プチプチした食感を楽しめます。旬は2月。新春から出回るということで「はる」、清見系列の品種ということで「み」を合わせ、「はるみ」と名付けられました。

津之輝(つのかがやき)

果肉はジューシーで濃厚な甘みを持つ津之輝が誕生したのは、現在の長崎県南島原市にあたる口之津町(くちのつちょう)。美しく輝くような果肉が、名前の由来になっていす。皮が薄いため、手でむいたらじょうのうごと食べることが可能。品種登録が2009年と比較的新しい品種ですが、年々ファンを増やしています。

種類が豊富な柑橘類!似て非なる味わいを楽しんで♪

柑橘類の種類はとにかく豊富。よく口にしているみかん、オレンジ、タンゴール、グレープフルーツも、すべて品種が異なります。同じ種に属するものでも、品種によって味わいはさまざま。まだ食べたことがないものがあれば、ぜひ味わってみてくださいね。
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