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「温州みかん」って?
一般的に"みかん"と呼ばれるものは、温州みかんのことを指しています。手のひらに収まるタイプの比較的小ぶりのみかんで、皮がやわらかく、手で剥くことができます。
この温州みかんにはさまざまな種類が存在し、総称として"温州みかん"と呼ばれているんです。よく見かけるオレンジ色のものから、早生のものは緑に黄色がまだらについたものなど色合いも多く存在します。
「温州」ってどう読むの?
普通に日本語読みをするとおんしゅうですが、これは"うんしゅう"と読みます。中国の地名にちなんで付けられたもので、独特な読み方をするんです。欧米では「Mikan」「Satsuma」などと呼ばれているんですよ。
名前の由来
名前の由来となった中国の「温州」とは、浙江省のみかんの中心的産地として知られる場所です。この地が原産地というわけでなく、遣唐使がこの温州から持ち帰った苗や種から偶然発生により誕生したため、名付けられたと言われています。
「温州みかん」の品種と産地
日本独自の品種
温州みかんは、変異によって鹿児島県で誕生した日本独自の品種です。名前の由来となった中国には、この品種のみかんは存在しません。鹿児島県に現存した温州みかんの古木と、江戸時代の古文書との照会や、実地調査により日本原産の柑橘と証明されているんですよ。
おもな産地
今やみかんは日本各地で栽培がおこなわれています。原産地となった鹿児島県を抑え、日本でもっとも多くの温州みかんを産出しているのは和歌山県です。
続いて、愛媛県、熊本県と続き、この3県で全体の約50%を占めているんです。そのほか、佐賀県や長崎県、静岡県と、関東より南の比較的温暖な地域で栽培されています。
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