ビタミンD

アジに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収に密接に関わり、骨の代謝に欠かせない栄養素です。日本人に不足しがちな栄養素なので、積極的に食事に取り入れましょう。

ビタミンDは脂溶性で水に溶けにくく、熱に強いという特徴があるため、炒め物や揚げ物といった調理に向いています。(※1,10)

ほかの魚と栄養価を比較すると

カロリーたんぱく質脂質糖質カルシウムビタミンB12ビタミンD
アジ112kcal19.7g4.5g0.1g66mg7.1μg8.9μg
生鮭124kcal22.3g4.1g0.1g14mg5.9μg32.0μg
さば211kcal20.6g16.8g0.3g6mg13.0μg5.1μg
ぶり222kcal21.4g17.6g0.3g5mg3.8μg8.0μg
※それぞれ可食部100gあたり(※1,11,12,13)
アジはほかの魚である鮭やさば、ぶりと比べて低カロリーで、脂質量も少ないことが分かります。またカルシウムが特に多く含まれているのも特徴ですね。ビタミンB12の含有量はさばに、ビタミンDは鮭に劣りますが、豊富に含まれています。

アジの栄養が摂りやすい旬の時期は?

アジは一年中スーパーで見かけますが、実は初夏の魚です。とくにおいしく食べられる時期は、4月から7月だといわれています。

アジは漢字では鯵、魚へんに「参」と書きますが、これは「3月」に由来しているという説があります。旧暦の3月は現在の5月ごろにあたり、アジに脂がのっておいしくなる旬の時期を示していますよ。(※14)

アジの栄養を摂れるおすすめの食べ方

おすすめの食べ方

  1. 加熱せずに生で食べる
  2. 加熱する場合は揚げ物以外にする
  3. 骨ごと食べる

加熱せずに生で食べる

DHAやEPAはアジの脂肪部分に含まれます。加熱調理によって肉質から脂肪が流れ出るのとともに、DHAやEPAも流出してしまいます。

アジに含まれるDHAやEPAを丸ごと食べたい場合は、加熱調理ではなく、刺身やカルパッチョといった生で食べる方法がおすすめです。(※6,7,15)

加熱する場合は揚げ物以外にする

DHAやEPAは加熱調理の方法によって、残存率が変わります。グリルやフライパンで焼く場合と比べて、揚げて調理をすると、より多くのDHAやEPAが失われます。

アジを加熱調理する場合はなるべく揚げ物以外にアレンジすると、効率よくDHAやEPAを摂取できますよ。(※6,7,15)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ