ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

意外?油揚げに含まれる栄養

油揚げの栄養

  1. 良質で吸収の良い「大豆たんぱく質」
  2. 女性にうれしいはたらきをする「大豆イソフラボン」
  3. 肥満対策に役立つ「大豆サポニン」
  4. 骨や歯をつくる「カルシウム」
  5. 骨の健康を維持する「マグネシウム」
  6. 貧血対策できる「鉄」
  7. 正常な味覚を保つ「亜鉛」

良質で吸収の良い「大豆たんぱく質」

油揚げには100gあたり23.4gのたんぱく質が含まれています。

油揚げや豆腐といった大豆製品に含まれるたんぱく質は、必須アミノ酸をバランスよく含んでおりアミノ酸スコアが100の良質なたんぱく質といえます。大豆たんぱく質は吸収がよく、体を構成する成分としてとても優秀なたんぱく質といえますよ。(※1,2)

女性にうれしいはたらきをする「 大豆イソフラボン」

油揚げには大豆イソフラボンが豊富に含まれています。

大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをする成分で、更年期の身体のトラブルを抑えるのに役に立つといわれています。また、肌を美しく保つ作用も期待でき、女性にうれしいはたらきをする栄養素だといえますよ。(※3)

肥満対策に役立つ「大豆サポニン」

油揚げには大豆サポニンが多く含まれています。

サポニンは血液中の余分な脂質を洗い流すはたらきや便をやわらかくしてお通じをよくするはたらき、小腸における脂質の吸収を抑えるはたらきがあり、肥満対策に役に立つといわれています。また、抗酸化作用もあり、老化対策も期待できる栄養素です。(※4)

骨や歯をつくる「カルシウム」

油揚げには100gあたり310mgのカルシウムが含まれています。

カルシウムは体の中で骨や歯を構成する主要な成分です。不足すると骨や歯が弱くなります。そのため幼児では骨の発育に影響が出るほか、閉経後の女性では骨がもろくなるといったことが起こりやすくなりますよ。(※1,5)

骨の健康を維持する「マグネシウム」

油揚げには100gあたり150mgのマグネシウムが含まれています。

マグネシウムはカルシウムやリンと一緒に骨や歯の発育・強化に重要なはたらきをしています。骨に弾力性を与えてしなやかで強い骨をつくるほか、カルシウムを骨や歯に行き届くように調節する作用がありますよ。(※1,6)
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