ハツ

牛や豚、鶏などの心臓を、ハツと呼びます。見た目と色はレバーに似ていますが、弾力があるのに硬くなく、プリっとした噛み心地が魅力。ホルモンのなかでは、においやくさみがあまり感じられないため、ホルモンが苦手な人におすすめします。たれ焼きでも、塩こしょうでもおいしいですよ。

ミノ

牛の胃袋は4つに分かれていて、その第一胃がミノです。消化器系独特のくさみやクセが少なく、淡白な味わいで、お店ではたいへん人気のメニュー。コリコリ、シコシコした歯ごたえのある肉質ながら、こちらもホルモン初心者におすすめの部位といえます。

タン

タンという言葉も英語で、牛や豚の舌のこと。サックリした食感とほどよい脂、旨味がたまりません。タンはタン元とタン中、タン先、タン下に分けられます。

焼き肉店で提供されるのはタン中がほとんど。脂がのってやわらかい最高級部位のタン元は、厚切りやタンステーキなどに使われます。ホルモンは苦手だけど、タンはよく食べるという人が多いのではないでしょうか。

おうちでも!ホルモンのおいしい焼き方

ホルモンはお店だけでなく、おうちでも焼くことができます。焼肉用のガス火ロースターがあればベストですが、なければフライパンでもOK。家庭でおいしくホルモンを食べるため、ポイントをいくつか紹介します。

ホルモンの下処理方法

胃袋や小腸、大腸などの消化器系ホルモンは、独特のクセとくさみがあります。そのため店頭では、下処理して販売されることがほとんど。それでもくさみは残っています。そんなくさみをおうちで抜くための、下処理法を箇条書きにしてみました。

1. ホルモン全体にたっぷりの塩をもみこみ、流水でよく洗います。

2. ホルモン全体にたっぷりの小麦粉をもみこみ、流水でよく洗います。

3. ホルモンを牛乳に1時間ほど漬けこみ、流水でよく洗います。酒や焼酎でもOKです。

4. とことんくさみを抜くなら、上記の下処理をひとつ以上したうえで、下ゆでするのが有効です。ゆでる時間は5分まで、回数は2回までにしましょう。ゆですぎると肉が縮んで、旨味がなくなるので注意してください。

上記の下処理をすべてするのは、たいへん手間ひまのかかること。まずは1~2の方法を試してみて、くさみに対する許容範囲を探すと良いですよ。

フライパンで焼くときは中火で

いまは、家庭用フライパンのほとんどが樹脂加工したもの。そんな樹脂加工フライパンは、構造上強火はNGです。最大火力を中火としている製品が多いので、必ず中火以下で使いましょう。焼き方はすでに紹介した方法と同じ。肉から染み出た油は、こまめに拭き取ってください。

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