ライター : 佐々木 梓

管理栄養士

二日酔いになったら食事の前に水分補給

二日酔いの不快な症状、実は体が脱水状態になっていることも原因のひとつ。アルコールには尿を出しやすくする働きがあるためです。(※1) 加えて一緒に食べるおつまみは塩分が多いことが特徴。体から塩分を出すためにも水分が使われてしまいます。脱水状態は頭痛やめまいなど、さまざまな症状を引き起こします。そのため、まずは食事ではなく十分に水分を補給することを心がけましょう。(※1)

飲み物の種類は?

すぐに飲める水やお茶でも十分ですが、特におすすめなのは塩分や糖分が含まれ、水分の吸収が早いスポーツドリンクです。(※1) 飲み過ぎで胃が荒れているときは、少し塩分が入っていたほうが刺激も少なく、胃にやさしいと言われています。また尿の量が増えたことで糖分も不足していることが多く、だるさの原因になることもあるので、適度な糖分補給ができます。(※1) ただし、スポーツドリンクも飲みすぎると糖分のとりすぎになることもあるので、毎日飲むのは控えましょう。(※1)

飲む量はどのくらい?

飲んだアルコールの量にもよりますが、1Lを目安に、最低でも500ml以上必要と言われています。(※2) 1Lのビールを飲むと1.1Lの水分を失うとも言われていて、アルコールを代謝するためにも水分が必要となります。しかし胃液が逆流する原因になってしまうこともあるため、一気に飲むことは避けましょう。(※3,4)

二日酔いの食事のときにとりいれたい食材

しじみ

二日酔いのときの食事といえば、しじみの味噌汁をイメージするかたも多いのではないでしょうか? しかし、しじみの効果について、実は正確な証拠が得られていないのが現状。一説ではしじみに含まれるアミノ酸の一種・オルニチンが肝臓の働きを助け、特にアルコールの代謝をアップさせると言われています。飲みすぎや食べ過ぎが続くときに役立つ栄養素です。(※5)

魚介類

貝類、いか、たこなどの魚介類にはタウリンが豊富に含まれます。タウリンは肝臓の機能をサポートすると言われている栄養素です。(※6) アルコールの飲み過ぎで疲れた肝臓をもとに戻してくれる働きがありますよ。(※6)
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