ライター : 相羽 舞

管理栄養士

二日酔いのときは食事をしなくても平気?

二日酔いのときは、睡眠と水分を十分にとることが大切。食べる気がおきないときは、無理に食べる必要はありません。

もし食欲があれば、消化がよく、二日酔いのときにとりたい栄養素を含むものがおすすめです。それでは、どのような食べ物や料理がよいのか、具体的にみていきましょう。(※1,2)

【症状別】二日酔いのときにおすすめの食事

胃のムカムカ・胃もたれをおぼえるとき

胃もたれのように胃の調子が悪いときは、香辛料の使用や塩分の強いもの、糖分の多いものといった胃酸の分泌を高める食べ物は控え、消化のよい食べ物を選びましょう。

また、具材を小さく切る、やわらかく調理するといった工夫を。おかゆうどん湯豆腐ポタージュなどがおすすめです。(※3)

吐き気・気持ち悪さがあるとき

吐き気や気持ち悪さがあるときは、無理に食べる必要はありません。少しずつ、こまめな水分補給をしましょう。水のほか常温のお茶ゼリー飲料から始め、みそ汁スープなどの汁物を摂るのがおすすめ。

症状が緩和してきたらおかゆうどんなど、消化がよくあたたかいものを摂りましょう。(※4)

頭痛がつらいとき

頭痛をやわらげるのに役立つ栄養素として、マグネシウムやビタミンB2が挙げられます。二日酔いでも比較的食べやすい食べ物では、マグネシウムは豆腐や海苔、ビタミンB2は生鮭、卵、バナナなどに含まれています。

海苔を巻いた鮭おにぎりや、ゆで卵バナナなどがおすすめです。(※5)

【Q&A】食事以外で二日酔いのときに心がけたいことは?

A:水分補給をしっかりおこないましょう。

お酒を飲んだあとは、アルコールによる利尿作用により、脱水症状になりやすい状態。水分を多くとることで、体内のアルコール成分を早く排出するのにも役立ちます。

冷たすぎたり熱すぎたりしない、常温の水や白湯で水分をしっかりとることが大切です。スポーツドリンクでもかまいません。(※1,2)

【Q&A】二日酔いのときに避けたほうがよい食事はある?

A:胃に負担をかける脂っこい食べ物は避けましょう。

アルコールによって胃粘膜が刺激され、胃酸の分泌が過剰になることで胃痛や胸焼けなどの症状をおぼえるおそれが。胃の痛みや不快感があるときは、胃を休ませるのが大切です。胃に負担をかける食べ物は避け、消化のよいものから少しずつ食べるようにしましょう。(※6,7,8)
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