おすすめの食べ方

生の状態で売られていることは少ないですが、くんせいやさきいかなどの加工品、冷凍食品、ロールイカなどでよく出回っています。値段は安くて旨みもほどほどあり、加熱しても身が固くなりません。天ぷらなどの揚げ物や炒め物や、刺身にしても独特の肉厚な食感が楽しめます。

3. スルメイカ

日本近海でよく獲れるのがこのスルメイカ。古くからスルメとして加工されていたことに名前が由来していて、イカ全体の漁獲量の4割ほどを占めるなじみのあるイカです。胴の部分が2cmから3cmほどの小さなものから大きいものだと胴の部分が30cmほどもあります。胴の部分の先端にはひし形のエンペラが付いていて、身はやや固めです。

旬と産地

オホーツク海から東シナ海までの日本周辺に生息し回遊していて、発生系軍が秋期・冬期・夏期とあり、ほぼ1年を通して食べることができます。北海道と青森県で6割弱水揚げがあり、よく獲れる7月から9月が旬となっています。そのためスルメイカは夏イカとも呼ばれています。

おすすめの食べ方

身はやや固めで旨みはほどほどなため、生食よりも焼いたり煮たりするほうが向いています。和食だとイカの煮物やイカ焼き、イカめし、洋食だとブイヤベースやパスタなど。また塩辛などの加工品にもよく使われています。刺身で食べる場合は寄生虫がいることがあるため、注意が必要です。

4. ケンサキイカ

胴の先端部分がとがっていることに由来するケンサキイカ。大きいものは胴が40cmほどになることもあります。ヤリイカよりも胴は短めでずんぐりしており、2本ある手が太くて長いことが特徴です。スルメイカよりもやわらかい肉質で、濃厚な甘味や旨みがあり人気のある高価なイカです。

旬と産地

玄界灘でよく獲れ、佐賀の呼子が有名な産地であるほか、長崎でも水揚げがあります。7月から9月が旬ですが、春から夏が産卵期で、子持ちイカを食べるなら5月から6月もおすすめです。

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