野菜は切り方で味が変わる!
レシピサイトや料理本を見ていると「乱切りにする」とか「いちょう切りにする」「斜め切りにする」なんて用語がしょっちゅう出てきますよね。それは、その料理にはその切り方が適しているからなんです。切り方がわからず適当に切ってしまうと、それだけで味や食感が変わってしまい、できあがった料理が「なんだかおいしくない」なんてことにも。
野菜は繊維質なので、繊維に沿って切るか、繊維を断ち切るかでも味は大きく変わります。たとえば玉ねぎやピーマンの場合、繊維を断ち切る……つまり横にスライスすると細胞が壊れ、玉ねぎ特有の辛みや、ピーマンの苦味が出やすくなってしまうんですね。玉ねぎやピーマンが苦手な人は特に、”繊維に沿って切る”ことで食べやすくなるんですよ。
切り方の種類
1. 輪切り
輪切りとは、大根、にんじん、なす、きゅうりなど、切り口の丸いものを端から同じ厚みに切っていくことです。厚みは料理によって変えてください。細長いものだけじゃなく、玉ねぎやトマトなど球形のものを丸ごと端から切っても、切り口が丸くなるので輪切りといいます。
主な用途は大根のおでん、にんじんのグラッセ、なすの田楽など……。レモンティーに添えるレモンもよく知られている輪切りの使用法ですよね。
切り方(大根の輪切り)
皮をむいてヘタを落とした大根を端から同じ厚みに切っていきます。ポイントは同じ厚みに切りそろえることです。
▼大根の輪切りを使ったレシピはコチラ
2. 細切り・千切り
細切り・千切りとは、薄切りにした材料を端から細く切っていくことです。細切りは幅3mm程度、千切りは1mmから2mmほどにそろえます。
主な用途は野菜サラダ、キャロットラペ、きんぴらごぼうなど……。刺身のつまや千切りキャベツなども千切りを代表する使用法ですね。
切り方(にんじんの千切り)
皮をむいてヘタを落としたにんじんを2mmほどの厚みの薄切りにします。
薄切りにしたにんじんを少しずつずらして並べ、端から2mmほどに切っていきます。きれいに仕上げるポイントは、最初に薄切りにするときと、千切りにするときの厚みをそろえることです。
▼にんじんの千切りを使ったレシピはコチラ
3. みじん切り
みじん切りとは、材料を細かく刻むことです。少し大きめに刻んだものは「粗みじん切り」といいます。
玉ねぎのみじん切りならハンバーグやオムレツなどに。にんじんのみじん切りなら炊き込みご飯やキーマカレーなどの具材にどうぞ♪