ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

さつまいもって冷凍保存できる?

Photo by 稲吉永恵

さつまいもが冷凍できることをご存知ですか?さつまいもは寒さが苦手で、冷蔵保存には不向きです。常温保存では温度や湿度が不適切だと発芽したり傷んだりしまいますが、冷凍保存にはそうした心配はありません。

さつまいもは冷凍することで、長期間の保存も可能になります。また冷凍の仕方しだいでは調理の手間もはぶけるので、時短クッキングにもなるんです。

上手に取り入れれば料理のバリエーションが広がり、さつまいものおいしさを余すところなく味わえますよ。さつまいものおいしさを長く保てる冷凍保存について、ご紹介します。

さつまいもの冷凍の仕方

生のまま冷凍

Photo by 稲吉永恵

さつまいもを使いやすい形にカットしてから生のまま冷凍しましょう。切り方は、輪切りや半月切り、スティック状など使いやすいサイズで構いません。カットしたら必ず10分ほど水にさらしアクを抜くのがポイントです。

そのあとで水気をしっかりと拭き取り、フリーザーバッグに重ならないように入れたら空気を抜いて密閉して冷凍すればOK!

ゆでてから冷凍

Photo by 稲吉永恵

さつまいもをゆでて冷凍する場合は、皮を洗って半月切りにします。半月切りにすると、そのまま料理に使いやすいので便利ですよ。切り終わったら、さつまいもを水にさらしてアクを抜きます。さつまいもを加熱するとき、電子レンジ500Wであれば4~5分でやわらかくなります。

ゆでる場合は、10分ほどお湯でゆでればさつまいもがやわらかくなりますよ。加熱し終わったらザルに上げてしっかり冷まし、クッキングペーパーで水気をしっかり拭き取ります。ラップをしてフリーザーバッグにたいらにして入れて冷凍しましょう。

ただし電子レンジで加熱するとパサつきやすいので、ゆでたほうが食感はよくなりますよ。

焼いてから冷凍

Photo by 稲吉永恵

さつまいもを使いやすい形にカットしますが、焼くときは輪切りがおすすめです。カットしたら10分ほど水にさらしてアクを抜いたら、水気をしっかりと拭き取り、フライパンでこんがりと焼き色がつくまで焼きます。しっかり冷ましてから、ラップをしてフリーザーバッグに重ならないように入れ、空気を抜いて密閉し冷凍します。

また、焼きいもを冷凍する方法もあります。洗ったさつまいもをキッチンペーパーとアルミホイルで包んだら、100℃のオーブンで90〜120分じっくり焼きます。焼けたら、30分から1時間程そのまま放置。低温でじっくり焼くことで、甘みが倍増するんです。

しっかり冷ましてから食べやすい大きさに切ってラップで巻き、フリーザーバッグに入れて冷凍しておきましょう。好きなときに、おいしい焼きいもが食べられますよ。

マッシュして冷凍

Photo by leiamama

さつまいもを潰して保存するときは、熱いうちに皮をむいてからフリーザーバッグに入れます。袋の上からもんで潰し、平らにしてから空気を抜いて密封しましょう。冷凍するとき、金属トレーの上にのせておくと、短い時間で冷凍できるのでおすすめです。

マッシュポテトはそのまま付け合わせにしたり、サラダやポタージュ、コロッケ、スイートポテトなどにしたりとアレンジ自在です。ストックしておくと重宝しますよ。

解凍方法と賞味期限

解凍方法

さつまいもは、室温か冷蔵庫で自然解凍しましょう。急いで解凍したい場合や涼しい季節は室温で、時間に余裕があるときや暑い季節は冷蔵庫での解凍をおすすめします。

加熱してから冷凍しておけば、炊き込みごはんやみそ汁、煮物などに凍ったまま使用することができます。すぐに解凍したい場合には、電子レンジを使いましょう。

編集部のおすすめ