ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

さつまいもの品種まとめ

Photo by 稲吉永恵

さつまいもは多くの種類があり、食感や味わいもさまざま。甘味が強いものやほくほく食感を楽しめるもなどそれぞれに特徴があるため、調理法によって品種を選ぶのがおすすめですよ。

この記事では、野菜ソムリエがほくほく、ねっとり、しっとり系に分けてさつまいもの種類をご紹介します。さつまいもの品種によく合う料理も合わせて参考にしてくださいね。

品種別おすすめの調理法

  1. ほくほく:天ぷら・さつまいもごはん・スープ
  2. ねっとり:焼き芋・干し芋・スイートポテト
  3. しっとり:焼き芋・ふかし芋・栗きんとん

【ほくほく】さつまいもの種類

品種特徴おすすめ料理
鳴門金時上品な甘さで繊維が少ないさつまいもごはん、天ぷら、煮物
紅あずま甘みが強く繊維がない焼き芋、大学芋、煮物
紅さつまほっくりしていてやさしい甘ささつまいもごはん、天ぷら、大学芋
高系14号甘みが強く繊維がない天ぷら、焼き芋、スイートポテト
紅こがね上品な甘味とホクホクの食感で、繊維が少ないスープ、天ぷら、煮物

鳴門金時

徳島県の鳴門市大毛島(おおげじま)が発祥と言われている鳴門金時。中身が黄金色に輝くさつまいもです。ほくほくした食感、糖度も高めなのでそのまま食べてもおいしいのはもちろんのこと、おかし作りにもおすすめなさつまいもです。

保存方法は、冬ならダンボールに入れたままでもOKですが、新聞紙に包んで乾燥しないよう気をつけましょう。

紅あずま

昔ながらの焼きいもを味わいたいなら、紅あずまがおすすめです。ほくほく系さつまいもの代表格! 表皮はほんのり紫がかった濃い赤色、甘みもしっかりしているのでサラダやスープにアレンジしてもおいしく仕上がります。

紅さつま

鹿児島の気候風土に向いたさつまいもとして有名な紅さつま。西日本で多く栽培されている品種のひとつ、高系14号から生まれました。

地方で同じ苗を使い栽培しても、鹿児島で作った紅さつまと同じ味になるとは限らないようです。料理にアレンジしやすい紅さつまは、甘みが強くほくほく系に分類されます。

高系14号(こうけい14号)

※画像はイメージです
西日本を中心に人気にある高系14号(こうけい14号)は、早掘りできることで有名なさつまいもです。高系14号をもとに品種改良や選抜がおこなわれ、前述の鳴門金時や紅さつまも同じ系統です。

表皮は赤みが強く、ほくほく感とねっとり感のバランスがいいといわれています。早堀りができるだけでなく長期保存も可能。

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