ライター : suncatch

食生活アドバイザー / パンシェルジュプロフェッショナル/薬膳コーディネーター

「いりどり」ってどんな料理?

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いりどりとは、鶏肉や野菜を炒めて、醤油や砂糖、みりんなどで甘辛く味付けした煮物のこと。煮汁がなくなるまで煮詰めるので、具材にしっかり味がしみこみます。アク抜きをすると雑味が消え、味のしみた煮物に仕上がりますよ。

いりどりと筑前煮の違い

筑前煮は、福岡県北部と西部にあたる筑前地方の郷土料理。筑前地方独特の煮物ということから「筑前煮」と呼ばれています。 具材をしっかり炒めて水分を飛ばし、調味料やだし汁で煮込んだものが「いりどり」 、鶏肉を先に炒めてから水分を残し、とろみをつけたものが「筑前煮」 です。

おせち料理としての「いりどり」の意味

「いりどり」 には根菜類が入っていますよね。それぞれに意味があるのをご存知ですか?例えば、「レンコン」 。レンコンには小さな穴がいくつもあります。その穴をみたてて将来が見通せるようにという願いが込められています。

味わいたっぷり「いりどり」の基本レシピ

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鶏もも肉やこんにゃく、根菜類を合わせるベーシックな作り方です。いりどりをおいしく作るポイントは、炒めてから煮ることと調味料を加えるタイミング。基本さえマスターすれば、しっかり味がしみこんだいりどりが作れますよ。

材料(作りやすい分量)

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作るときのコツ

  1. 材料のアク抜きや切り方で、味が染みやすく雑味のないおいしさになります。
  2. 先に鶏肉、続いてほかの食材を加え炒めてから煮ることで、コクのある味に仕上がります。
  3. 材料をしっかりと煮てから醤油を加えましょう。糖分で材料がやわらかくなっているので、味が浸透します。

下準備

1.干し椎茸を水で戻す。

白いボウルに入った干し椎茸と水

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干し椎茸を水につけて戻します。急ぐ場合はぬるま湯を使いましょう。前日に容器ごと冷蔵庫に入れて戻しておいてもいいですね。

2.こんにゃくをゆでる。

まな板の上でスプーンを使い板こんにゃくをひと口大にカット

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こんにゃくは、スプーンを使いひと口大に切ります。断面を粗くするとで、味が染みやすくなります。
片手鍋でひと口大のこんにゃくをゆでる

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水と一緒にお鍋に入れて、沸騰後2〜3分ゆでてアク抜きします。ザルに上げて冷ましておきましょう。

3.材料を切る。

まな板の上で鶏もも肉を包丁でひと口大にカット

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鶏肉は余分な脂を切り取り、3cm角に切ります。
まな板の上の乱切りレンコンとボウルの水に浸かったレンコン

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レンコンは皮をむき、ひと口大の乱切りにします。このときの皮むきは、ピーラーを使うと楽ですよ。 水に数分浸けて、ザルに上げます。
まな板の上の斜め切りごぼうとボウルの酢水に浸かったごぼう

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ごぼうは、土付きの場合洗ってたわしでこすり土を落とします。厚さ8mmの斜め切りにして、酢水に数分浸けアク抜きしてザルに上げます。
まな板の上のひと口大にカットされたにんじん・たけのこ・椎茸

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にんじんは乱切りに、たけのこもひと口大に切ります。戻した椎茸は軽く絞り、石づきを落とし半分~1/4に切ります。 このときの椎茸を戻した汁は捨てずに置いておきましょう。

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